【新商品】 Farmers’ MONPE クリエイティブチャレンジ No.3 絣産地交流 セカンド

久留米絣の可能性に挑戦し続けるMONPEシリーズ
伊予絣の明日を考える

2年前、「第11回もんぺ博覧会 in 愛媛・大洲」の開催に合わせて、はじめて愛媛の絣「伊予絣(いよかすり)」を伝えるためのもんぺ「Farmers’ MONPE クリエイティブチャレンジ No.3 絣産地交流」を製作しました。今回は久留米絣を通して他産地の絣を知る、絣産地交流シリーズの第二弾!
「Farmers’ MONPE クリエイティブチャレンジ No.3 絣産地交流 セカンド」を製作しました。
本日(2026年5月22日)から始まった「第13回もんぺ博覧会 in 愛媛・大洲」の開催に合わせての登場です。

第一弾では、かつて愛媛県で盛んに織られていた伊予絣の生地を参考に、当時の柄を久留米絣で再現。地元愛媛でも伊予絣に日常的に触れられる機会が失われつつある中で、中量生産できる久留米絣で商品として触れることができる状態をつくり、絣を体感してもらったり、関わることができるきっかけづくりに取り組みました。 

第二弾では、伊予絣の生地アーカイブの色使いや表現を参考に、新しく生地をデザインして、久留米絣で織っています。
製作はたて絣に特化し、多様な柄を生み出すことができる久保かすり織物(福岡県筑後市)にお願いしています。産地で今
持ち合わせている技術を使い、新しいものをどのようにつくることができるのか。産地を超えてアイデアや技術を掛け合わせることで、久留米、伊予、両方の産地にとっての可能性の広がりを考えていきたいと思っています。 

 

クリエイティブチャレンジNO.3 絣産地交流 セカンド

 

左:170cm / Lサイズ
右:160cm / Sサイズ

 

クリエイティブチャレンジNO.3 絣産地交流 セカンド

 

伊予絣ってなに?

伊予絣(いよかすり)は、現在の愛媛県松山市周辺でつくられてきた綿織物です。

伊予の地では、江戸時代中期には綿花栽培が瀬戸内海沿岸に広まり、農家の副業として伊予結城(伊予縞)と呼ばれる縞木綿が生産されていました。

その後江戸時代後期に、農家生まれの女性 鍵谷カナがくくりによる絣模様を考案し、伊予絣が生まれます。次第に生産量が増し、明治39(1906)年には、絣の生産量で日本一になるほどに発展します。久留米絣、備後絣と並ぶ「日本三大絣」に数えられ、庶民の日常着や布団生地として広く使われました。

 

【過程と工程】 なぜこの柄なのか?
写真の生地は伊予絣です。

いったい、何年前に織られたものに見えますか?


詳細な年代は定かではないものの、おそらく半世紀以上前につくられた生地のアーカイブです。絣といえば、まずイメージされる、紺白の古典柄や縁起物の写実的なモチーフだけでなく、カラフルな縞模様や、ユニークな糸使いの格子模様が、伊予絣の昔の生地のアーカイブの中から山のように見つかりました。
大正末期〜昭和初期にかけて生きた人達が、これほど色鮮やかで個性豊かなデザインの絣を日常生活の中で楽しんでいた様子をうかがい知ることができて、驚かされます。

【過程と工程】 どうやって表現したのか
くくりを使わず染め分けて、柄をつくる

図案決定

およそ巾38cm×24cmの柄パターンで、繰り返し織り上がります。
久保さんの緻密な手書きの設計図。誰がみてもわかるように、わかりやすく書くことを心がけているそうです。今回は、たて糸とよこ糸に注染の糸を使っています。

整経

たて糸の準備。図案に合わせて必要な絣糸と地糸の数、 糸の縮みも考慮して長さを計算し、必要な分を大きくドラムに巻き取っていきます

 

荒巻(経巻)

図案に沿って準備したたて糸と、ベースとなる無地の糸の張力を揃えながら巻き取る工程。
柄の配列や、ずらし方をこのタイミングで調整します。

 

整織

旧式の絣織機は天候でも調子が変わるため、毎日のメンテナンスが欠かせません。
耳で音を聞き、よこ糸の交換をしたり、糸切れ、柄のズレ等、常に職人が複数の織機に目を配っています。

天日干し

製品になってからの縮みを軽減させるため、生地を湯通しして収縮させてから反物を天日で乾かします。太陽の力でゆっくりと乾かすことで、生地への負担を抑えることができ、肌触りの良い生地に仕上がります。
その後、傷などの有無を整反で検査しながらきれいにたたみ、完成です。

 

産地のこれからを考えるきっかけに

現在、伊予絣は最後の一軒が生地を織られていますが、さまざまな展開を考えていくための生産量としては十分ではありません。久留米絣を通してではありますが、伊予絣を感じられる製品として実際に手に取って、使えるものにすることで伊予絣のことをより多くの方に伝えていきたいと思っています。

ものづくりや産地がこれから先に繋がっていくために、その産地だけではなく、他の産地と組み合わせることで何かしらの可能性が増やすことができるのであれば、その可能性にはチャレンジする意味があると感じています。伊予絣を繋げていくために、そして、これまで伊予絣に関わってきた方たちと繋がるために、この取り組みを続けていきます。

クリエイティブチャレンジNO.3 絣産地交流 セカンド

 

久留米絣 クリエイティブチャレンジ(Farmers’ MONPE)

 

Creative Challenge Project とは?

Creative Challenge Projectでは、糸を括る、染める、織るなどの久留米絣の技法や技術を応用し、新たに活かしながら、久留米絣の可能性に挑戦していきます。現代だからこそ、この産地だからこそできることを考えて、問い続けるプロジェクトです。

久留米絣 クリエイティブチャレンジ(Farmers’ MONPE)

 

愛媛・大洲で開催!

【第13回 もんぺ博覧会】 久留米絣を未来へつなぐ 「しる、はく、かう、つかう」
うなぎの寝床 愛媛・大洲店

会期:2026年5月22日(金)〜5月31日(日)
時間:10:30 – 17:00
店休日:火、水
住所:愛媛県大洲市大洲240-2 (会場アクセス
電話:0893-57-6303

愛媛大洲店MONPE博、こちら

 

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