武田林業

株式会社武田林業は、愛媛県のほぼ中央部に位置する内子町で林業とまちをつなぎ、林業を支える会社です。隣町で祖父が林業を営み、子供の頃は森が遊び場であった武田惇奨さんが2017年に創業しました。内子町は面積の約８割を山林が占める山間の小さな町で、檜や杉など豊富な森林資源をいかした林業が盛んです。広告代理店勤務を経て地域おこし協力隊員としてJターン移住した惇奨さんは、子供の頃の楽しい森の思い出を胸に「切らない林業家」として林業の魅力を伝え、森と人をつなげる活動を行っています。「森の入口」としてドローンを駆使する林業を体験する学習型イベントや山林キャンプなど森で過ごす機会を提供し、「森の出口」として内子の杉や檜をつかった看板、モニュメント、動くショールームなどを制作しています。また、これまでは木材伐採の際に捨てられていた枝葉などから精油を抽出した檜の消臭スプレーの開発など、これまでとは違う形で林業の裾野を広げ、内子町の林業を伝えています。