【旧丸林本家】 九州のスギコダマ展

会期
2025.3.27 (木) 〜2025.4.6 (日)

うなぎの寝床 旧丸林本家

日程
2025年3月27日(木)〜 4月6日(日)
店休日
火、水(祝日営業)
営業
11:00〜17:00
住所
福岡県八女市本町267
電話
0943-22-3699
駐車場
14台

【旧丸林本家】 九州のスギコダマ展

スギ(杉)は学名をCryptomeria japonica(クリプトメリア・ジャポニカ)といわれ、日本の固有種である。日本書紀では須佐之男命によってつくられた4種の有用木の1つとされている。神を祭る神聖な木として神社などで広く植栽されてきた。実用面としても、室町時代頃から経済的利用の植林が行われ始めたと考えられる。柔らかく加工がしやすいため、住宅の材料を中心に、桶、家具など様々な用途で使用されている。今、私たちが触れている木材としてのスギは、樹齢約30年から100年のスギである。寺社仏閣には樹齢1000年を超えるスギもある。これは、自分たちの親、おじいちゃん、何世代も前の祖先が数百年後の私たちのために植えてくれたということである。このようにスギは、住宅材料など実用として人の生活と共に生きた。また、寺社仏閣の御神木や鎮守の森として日本人の信仰とも関わり、人と密接に関係しながら時間を紡いできたのである。

有馬晋平さんは、彫刻家としてスギコダマという作品を約20年もつくりつづけている。それは、スギという日本の固有種と人の営みが織りなしてきた時間を、彫刻作品として概念・物質化していると僕は考えている。家具や住宅、道具にすると機能は生まれるが、それは消費される。有馬さんは機能を持たない彫刻作品にすることで、人が自然と向き合ってきた時間、人が先祖と向き合ってきた時間を表現していると僕は考察する。ただの木の玉に見える人もいるだろう、海のようだという人もいれば、母のようだという人もいる。ずっと触りたいという人もいれば、飾って愛でるという人もいる。

地域文化とは「人と人、人と自然が関わり合い生まれ、育まれてきた固有の習慣や環境」と定義している。人とスギとの関係はまさに、日本固有の地域文化と僕は捉えている。ぜひ、この作品を直にみて体感してほしい。

企画:白水高広(うなぎの寝床創業者)

 

有馬晋平

1979年佐賀県生まれ。大分県在住。主に杉の木を使った作品を制作する。代表作である「スギコダマ」は、杉を削り出し磨き上げることで、人の五感を柔らかく刺激する。国内外で作品展示を行い、文化施設等に作品を設置している。

有馬晋平 HP

 

九州のスギコダマ展

うなぎの寝床 旧丸林本家

日程2025年3月27日(木)〜 4月6日(日)
店休日火、水(祝日営業)
営業11:00〜17:00
住所福岡県八女市本町267 (会場アクセス
電話0943-22-3699
駐車場14台

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