MONPE クリエイティブチャレンジ No.1 下川織物 経緯注染絣
地域文化商社としての
オリジナルプロダクト
品番 | 10011092 10011093 10011094 |
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つくりて | うなぎの寝床下川織物筑後染織協同組合 |
地域 | 福岡・八女市 |
サイズ | S,M,L |
仕様 | ・ウエスト総ゴム仕様 ・ウエスト調整紐入り ・右前貼り付けポケット1つ ・両膝の内側に膝当て付き ・裾ゴム入り |
原材料 | 綿100%(久留米絣) |
配送 | クリックポスト/1着まで、レターパックプラス/2着まで可能です。 |
- ご覧になっているモニター環境などにより実際の色と異なって見える場合があります。
- 実店舗でも同時に販売しておりますので、タイミングによっては欠品の場合がございます。万が一欠品していた場合にはご連絡させていただきます。予めご了承ください。
- ギフトが複数ある場合は、梱包数と同数を選択してください。(組み合わせが複数ある場合は、通販注文時の備考欄に記入してください。)
久留米絣の可能性を探るためのチャレンジを前提に作り上げるシリーズ
久留米絣は主に縦24㎝X横36㎝の図案の中で、経糸、緯糸を括り染めるという事で柄を表現します。括った糸で織りあげていく中、糸が微妙にずれ、かすれた柄に、惹き付けるものがあるとも考えます。この表現の中に注染の技法を取り込む事により表現に深みをだせないか?と考えました。注染は下川織物では40年程前から2代目の下川富彌さんが行い3代目の強臓さんに受け継がれています。今回のチャレンジで括り糸と注染技法が重なった織物は、手間はかかりますが、受け継がれる技法を組み合わせる事で新しい表現が出来たのではないかと思います。
challenge No.1 下川織物 × うなぎの寝床
テーマ 「染の技法を重ねて描くように織る」
【 過程と工程 】
2019年9月初回の取り組みでお願いしたのは下川織物さんです。3代目の下川強臓さんとは、現在に至るまでうなぎの寝床の定番商品である絣も多く織って頂いている事、今から先の久留米絣に対しても色々と議論しながら作れるのではないかと考えました。
テーマに沿った考えを、持ち込んだデザインと共にどのような技法を使用するか話しました。まず、技法として考えたのは二段括りです。これは、括りの工程を重ねて2回行い、染を行った後で、重ねた2回目の括り糸をほどき更に残った1回目の括り糸が残った状態で染める。染が重なった所が1回しか染まらない所2回染まった所と全く染まらない所で差が出来て色合いに幅が出ます。昔は、この技法も行われる事も多くありましたが現在はその括る機械も無く動かせる事が出来ずここは別の方法を探る様にしました。
【元のデザインに対しての図案】
【括りの設計図】
括る位置や色の出方を確認して修正を加えました。
–
10月~11月には、図案の修正、経糸、緯糸の色の出し方等意見を交換。糸を括る工程から染工程へ。どのようにしたら、上手く重ねた様の色合いが出せるのか?その中で今回採用したのが、注染という技法でした。経糸緯糸は図案通りに括り染色。そのあとに、上からジョウロにて染料を流し込み染色するのです。この染の技法は2代目の下川富彌さんが始め、最初は染まりが足りないところに重ねて染める事がきっかけで、始めたそうです。今は、注染のみの糸で織られた久留米絣も織られていますが、今回の様に経緯の絣図案の上に意図を持ちながらの注染染めは染める間隔も図案に沿うように染めてもらうのも手間のかかる仕事です。
【染色と織り】
11月末~機械にかかり始めましたとの連絡を頂き、現場にて確認と微調整。イメージした感じに織り進んでいました。規則的に織られる図案通りの経緯絣の柄に計算して重ねて注染したものがゆっくりと織られていきます。
3月生地が揃い、MONPEの型にまずは落とし込みしました。
Creative Challenge Project No.1下川織物を終えて
今回は、括りの技術について話を始めましたが、下川織物で富彌さんが技法として取り入れていた注染でのグラデーションを使用することで最終表現しました。括りの技術に注染の技術をプラスする事で、より深みのある柄の構成が出来たと思っています。終了後、強臓さんと話したのですが、最初は、何かをテーマにして一からデザインし久留米絣の柄に取り組むことは、現状自分だけでは難しい、日頃の作業に追われる事でいっぱいです、と。でも、最後には、実はこんな柄を考えていてこの注染の技法を入れて完成させます。と話してくれました。その柄はまだ秘密ですが制作していました。笑。このprojectの先にこのように続く事が一番嬉しい事です。下川さんの新しい絣が楽しみです。
原
Creative Challenge Project とは?
「久留米絣の可能性に挑戦し続けるプロジェクトです」
Creative Challenge Projectでは、糸を括る、染める、織るなどの久留米絣の技法や技術を応用し、新たに活かしながら、久留米絣の可能性に挑戦していきます。現代だからこそ、この産地だからこそできることを考えて、問い続けるプロジェクトです。
なぜ“Creative Challenge Project” を始めたのか
うなぎの寝床は、地域文化商社として久留米絣を伝える上で色んな取り組みをしています。
昨年より、久留米絣縞卸商協同組合に加入、内部の方とも色んな事で意見交換も重ねて来ています。他産地の繊維産業の状況と変わりなく、久留米絣も廃業、生産減少との声を聞く事も多いです。久留米絣の創始者、井上伝は糸を括り染め織り、柄を織物の中に表現して無地で織られていた織物に違う可能性を見出したのだと思います。それから、色んな染、織の技法が加わり200年以上受け継がれています。その積み重ねた技術・技法を元に久留米絣の可能性を織元さんと考えたいと思い始動させました。
日本のジーンズ「MONPE」
私たちが暮らす福岡県南部の筑後地方では久留米絣という伝統工芸が今でも残ります。この地方では昔からもんぺの生地が織られていました。ある時「もんぺは今の時代でも穿けるのではないか。」と考えはじめ、着方の提案や布の開発をはじめたのが2011年です。
アメリカの「ジーンズ」は、元来鉱夫のワークパンツとして使用されており、それが日常着に変わっていったという歴史があります。日本の「もんぺ」も農作業からはじまり、日常着へと変化していく可能性があるのではないかと取り組みを続けています。
うなぎの寝床が考える、久留米絣の特徴
久留米絣には大きく分けて2つの代表的な特徴あると考えています。
1つは、生地の風合いの良さ。これは、60年以上前の昔ながらのシャトル織機を使用しているからです。現代の織機と比べると織る速度はゆっくりですが、ゆっくり織られるからこそ、糸に必要以上の負荷がかからず、やわらかく風合いのある生地を織り上げることができます。
そして、もう1つの特徴が柄や模様の作り方です。久留米絣の多様な柄と模様は、プリントではなく、織る前に糸を1本1本染め分け、その糸を織ることで柄を作っていきます。糸が染まった部分、染まっていない部分を合わせたり、ずらしたりすることで柄を表現します。経(たて)糸を染め分けるのか、緯(よこ)糸を染め分けるのか、先染めした単色の糸を使うのかなどで、無地、縞、チェック、たて絣、よこ絣、たてよこ絣、つまみ染、文人絣などの様々な種類の柄や模様を作ります。「くくり」も「染め」も「織り」も機械は使っていますが、昔ながらの機械のため必ずの人の手を必要とします。この人の手を介するという部分も久留米絣の面白み、味わい深い部分でもあります。
*藍染手織りの生地など、全て人の手作業だけで作られる久留米絣もあります。
形状について
細身なシルエット「現代風MONPE 」
1942年、厚生省が婦人標準服という規格を発表し「もんぺ」は活動衣として指定され、農作業着として戦後定着し、全国に広まりました。その形状はお尻周りが大きく、ゆったりとしたシルエットでした。
うなぎの寝床が開発した現代風もんぺの型紙では、地域の人たちがタンスの肥やしにしていた反物や着物を解いた布でもんぺを作りたいという要望に答え、製作しました。昔は布が安かったのでたっぷりと使っていましたが、布を節約しながら、約36cm(着尺)の幅を活かして簡易的な設計にしていった結果、昔の「もんぺ」の機能はそのままに、細身のMONPEが生まれました。
「型」という観点で開発された2つのMONPE
戦後の農作業着として親しまれた型 「Farmers’ MONPE」
現代の普段着として進化を遂げた型 「現代風MONPE」
【ハルグチショップチャンネル】お買い物のご参考に!
”着心地がいい” 久留米絣でつくられた日常着「MONPE」
久留米絣について、仕様・選び方、お手入れについてなど
よくある質問
- 不注意でもんぺを破ってしまいました。修理はできますか?
- 有償にて承っております。程度にもよりますが、1箇所3,300円(税込)からとなっております。 別途往復の送料はご負担いただきます。
- 他店やイベントで購入したもんぺのサイズ交換はできますか?
- うなぎの寝床オリジナル商品であれば、他店様で購入された場合でもサイズ交換ができます。 詳しくはお問い合わせください。
- もんぺの型紙を使って作った自分の作品をメルカリなどで販売できますか?
- 型紙の商用利用については条件があります。詳しくはメールフォームよりお問い合わせください。
- もんぺの裾直しは可能ですか?
- 裾直しについては社内体制が整っておらず、現在のところお受けしておりません。もんぺの裾部分にゴム紐がございますので絞っていただく、又は裾を折り曲げていただく(ロールアップ)ご案内をさせていただいております。裾直しをご希望の際はお手数ですが、お近くの洋服リフォーム業者様へご依頼をお願い致します。
- 久留米絣もんぺの柄をオーダーしてもんぺを作ってもらうことはできますか?
- もんぺの個別の柄オーダー対応は行っておりません。まとまった量でしたら対応可能です。 コラボや商用利用についてはメールにてお問い合わせください。
- もんぺは男性も穿けますか?
- うなぎの寝床のもんぺは男女兼用です。定番の細身な現代風MONPEシリーズ、古典的なゆったりシルエットのファーマーズMONPEをご用意しています。多彩な色柄も揃えておりますのでどなたでもお楽しみいただけます。
- 厚地のもんぺを買ったら毛玉がついていました。
- 久留米絣厚手の生地にはネップ糸と呼ばれる節のある糸を使用しており、毛玉に似たポツポツとした表情が見られますが、毛玉ではありません。ネップは使用頻度にもよりますが使っていくうちにだんだん取れて来てなめらなか生地になっていきます。経年変化をお楽しみください。
- コーデュロイのもんぺを購入したのですが調整用の腰紐がかたくて調整できません。
- コーデュロイの生地の特性上、摩擦で最初はかたいですがお洗濯をしていくうちに馴染んでいきます。
- もんぺを初めて購入します。試着ができないのでサイズ選びに悩んでいます。
- メールでご相談を承っております。その際身長・性別・体型などご記載いただくとより詳しくアドバイスできます。 また、サイズや生地の選び方について記事「【MONPE】基本サイズの選び方」をご参考にされてみてください。
- コラボもんぺを購入したのですが、久留米絣の同じサイズのものと比べてサイズが大きい気がします。
- コラボもんぺは、生地の性質(織り方、糸の種類、生地の厚さ、密度など)によっては、久留米絣のもんぺと比較した場合、同じサイズのもんぺでも着用した際にサイズが大きく(小さく)感じられる場合がありますが、これは生地が動きやすい、重さがある、ハリがあるなどといった生地の特性によるものです。(ただし感じ方には個人差があります) 詳しくはお問い合わせください。
サイズ表
S | M | L | |
---|---|---|---|
ウエスト(適応寸法) | 64-96 | 65-102 | 68-108 |
ヒップ(適応寸法) | 80-95 | 87-98 | 92-110 |
総丈 | 95.5 | 97 | 101 |
わたり幅 | 30.5 | 33.5 | 35.5 |
股上 | 31 | 32 | 35 |
股下 | 64 | 66 | 67 |
ふくらはぎ(周囲 裾から約25cm高さの寸法) | 36 | 38 | 41 |
裾幅 | 16 | 17 | 20 |
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