C& | 大地 千登勢

C&代表の大地さんはフランスでのバイヤー経験などを経て、アートジュエリー分野のキュレーターとして、東洋と西洋の融合、自然と人間の関係性をテーマに、アート・デザイン・民俗学など様々な分野を横断した新しい世界の可能性を探る試みを行っています。オランダのアーティストとの活動のなかで、大地さんは長崎県大村湾で真珠養殖をしている松田さんに出会いました。琴の海とも呼ばれる大村湾は、近年の近代化に伴い環境が悪化していますが、1300年前から天然真珠の産地として「美しい珠の揃った国」の意の「具足王国」とも呼ばれた綺麗で穏やかな海でした。acoyaブランドは、自然の海からできる真珠は、色や形に手を加えなくてもそのままで美しいものであるという大地さんの美意識を表現したジュエリーです。真珠を規定化された均一の工業製品ではなく、自然の産物としての個性として伝えることで、海に生きる生物とその土地に生きる生産者、自然と人間の関係性について伝えるジュエリーをつくっています。