【ららぽーと福岡店】 小代 瑞穂窯の器
- 会期
- 2023.3.21 (火) 〜2023.4.7 (金)
うなぎの寝床 ららぽーと店
- 日程
- 3/21-4/7
- 店休日
- 施設休業日に準ずる
- 営業
- 10:00〜21:00
- 住所
- 福岡市博多区那珂6丁目23-1 1F
- 電話
- 092-586-7860
- 駐車場
- あり
うなぎの寝床 旧寺崎邸
- 日程
- 1/20 - 30
- 店休日
- 火、水(祝日営業)
- 営業
- 11:00〜17:00
- 住所
- 福岡県八女市本町327
- 電話
- 0943-24-8021
- 駐車場
- 10台
【ららぽーと福岡店】 小代 瑞穂窯の器
程よく自由で懐が深い
和洋問わず現代に合う小代の器
1月後半の旧寺崎邸「食」コーナーでは、小代 瑞穂窯の福田るいさんの器をギュギュっと展開して常設品+αで場を設けてご紹介します。るいさんの器はお茶やコーヒーを入れるのに小ぶりでちょうど良いカップ、たっぷり入るティーポット、両手を温めながらティータイムを楽しめるカフェオレボウル(ご飯茶碗にしてもよい)、麺類たっぷり入る大ぶりのボウル、和洋に相性のよい大小のお皿類を中心に取り揃えています。今回はドンっと料理を盛り付けて食卓の中央に出したい大きめのお皿や、ちょっとしたお菓子を乗せられそうなプレート(タイル)なども並びます。
瑞穂窯の器は2012年にうなぎの寝床を開業した当初から取り扱わせて頂いています。工房の場所は熊本県北部の荒尾市に位置し、小代焼という400年も前から続く土地に根ざした焼物の産地でもあります。瑞穂窯の福田るいさんは、歴史のある小代焼に伝統的に用いられている釉薬や技法、先代が築いてきたものを継承しつつも、その枠に囚われず、形、文様、釉薬を時に大胆に組み合わせて今の暮らしに合う器を作っています。
<開催概要>
うなぎの寝床 ららぽーと福岡店
会期 : 2023/3/21(火) 〜 4/7(金)
時間 : 10:00~21:00 (最終日16:00迄)
住所 : 福岡県福岡市博多区那珂6-23-1 1F
展示・販売 : カップ、カフェオレボウル、ポット、プレート、大皿など
うなぎの寝床 旧寺崎邸 ※会期終了
会期 : 2023/1/20(金) 〜 1/30(月)
時間 : 11:00 〜 17:00
場所 : 旧寺崎邸 1F
住所 : 福岡県八女市本町327
見てわかるよさ
触れて、使ってわかる瑞穂窯の器のよさ
瑞穂窯の器からは、なぜか和とも洋とも言えない独特の雰囲気が感じられます。不思議だなと思いながら今も見ています。そのものは華奢ではなく適度な存在感があり、だからそう感じられるのかもしれませんが、るいさんだから作れる器であり現代の小代焼として程よく更新しているように思えます。
器に限らないですが、日々使う物として作られたものは、見た目ではなく手に取ってみて初めて感じられる良さがあると思うことがしばしばあります。見ただけで判断するには早すぎるなと。陶器は粘土を成形し、窯で焼いて完成します。焼いたら後戻りはできません。窯の中の状態も均一ではなくその都度違います。自然素材の材料で、気温・天候にも左右され、複雑な条件を毎回毎回窯焚きのたびにくぐり抜けたものから厳選されて店頭へやってきます。昔からある物を受け継ぎつつも試行錯誤を毎回して、時には実験も織り交ぜながらものづくりに向き合っています。不安定で危なっかしく見える器にも作者の狙いがあり。手にしてみたり、使ってみると良さを実感できます。毎日使うものだから抑えるところは抑えている。なんでもありとは違うので、その落とし所がとても難しいのだと思いますが、そのバランスが作り手それぞれの考え方によってさまざまで、それが魅力的に現れるのだろうなと思います。
るいさんと話していると、どこか枠にはめられる窮屈さは苦手なのだろうなと思うことがあります。それが器にも程よく出ている気がします。瑞穂窯のものだけに言えることではないですが、意味があることを積み上げていかないと明日もまた同じような質で作り続けることはできないので、そこにはやはりつくりての考え方が滲み出るのだろうと思います。
程よく自由で懐の深い器だと思います。是非この機会にご覧ください。
九州を中心に約25軒
特別な時間に使うお気に入りを
今年は少しずつうなぎの寝床で取り扱っている器を紹介していきます。
パッと見の派手さがないものが多いですが、日々の生活に寄り添う器として魅力があるものを備えています。
店頭でたまに聞かれるのが「何を入れるものですか?」という質問。特に決まりがあるものではないので、飯椀に煮物など入れて小鉢のようにつかっても良いですし、蕎麦猪口だけどお茶でもジュースでもコーヒーでもなんでも良いですという答えになってしまいます。実際には用途をイメージして作られているものではありますが、それに囚われすぎず、自由に付き合ってよいものです。作者とお話ししても、「それはご自由に。」という返答が多いです。難しいことを考えずに、着せ替え人形のように今の食事をただ盛り付け変えるだけで、日々の食卓の何かが変わるはずです。
ご飯、パン、味噌汁、スープ、目玉焼き、パスタ、カレー、紅茶、コーヒー、お茶、酢の物、煮物、揚げ物、サラダ、おひたし、冷奴、ポテチ、ケーキ、おまんじゅう…。一人や家族、友人と楽しむ時の器、音楽鑑賞、ゲーム、読書、趣味のお供になる器、昼食でインスタントのカップスープを入れる器、デスクワークの相棒としての器などなど。
毎日付き合う道具の中にお気に入りを少し取り入れることで、より充実した日々になるのではないかと思います。うなぎの寝床の食器コーナーで日々付き合える特別な器が見つかると嬉しいです。
その一方で、人と土地の関係性や過去を紐解く糸口になる器たちでもあると考えています。
奥深い焼き物の世界の入り口として、現在九州のつくりてを中心に約25軒の陶磁器を取り扱っています。個人の作家や専門の職人を抱える工房、産地で分業しているものづくりまで様々です。簡単にいうと、陶磁器は原料を成形して施釉や加飾をして焼いたら出来上がります。ただ原料、成形、釉薬、加飾、焼成の選択肢は多岐にわたります。土を掘ってきて粘土作りからしているところもありますし、製法はろくろや型、鋳込みなどがあり、釉薬も天然のものや化学的なもの、焼成方法はガス、薪、電気など、技術と経験や勘、時には自然に委ねて、それぞれが目指す物を作り続けています。それらは数百年前から続く技術の上に成り立っていますし、時代の変化で近年生まれた技術もあります。時代のニーズや資源不足などの環境の変化でそれぞれの変遷を経て、現代に受け継がれているものです。それは今も変わらず、みなさんが日々直面しているようにつくりても試行錯誤を続けています。その先には未来を考えるヒントも潜んでいるはずです。
うなぎの寝床では陶磁器を通して、日々の食卓の風景と地域文化とはなんぞやを見つめていきます。
春口
p.s. 瑞穂窯には猫さんが数匹でいりしています。みーちゃん。
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