【地域文化って何だろう?研究会】 第四回 / 紙のあるネイティブスケープ展
- 会期
- 2022.7.13 (水) 〜2022.8.8 (月)
うなぎの寝床 ららぽーと福岡店
- 日程
- 7月13日(水)~7月25日(月)
- 店休日
- 施設休業日に準ずる
- 営業
- 10:00〜21:00
- 住所
- 福岡市博多区那珂6丁目23-1 1F
- 電話
- 092-586-7860
- 駐車場
- あり
うなぎの寝床 旧寺崎邸
- 日程
- 7月30日(土)~8月8日(月)
- 店休日
- 火、水(祝日営業)
- 営業
- 11:00〜17:00
- 住所
- 福岡県八女市本町327
- 電話
- 0943-24-8021
- 駐車場
- 10台
【地域文化って何だろう?研究会】 第四回 / 紙のあるネイティブスケープ展
「紙のこと、知っていますか?」
日常の様々なシーンで使われている「紙」。
紙がもし私たちの身の回りになかったら、手紙を書くこと、新聞や雑誌を読むこと、さらにはIT技術の発展もなく、今とは違う言葉の伝達方法だったかもしれません。
そもそも「紙」は植物から作られており、その木から繊維を取り出して和紙も洋紙も作られます。その手法を一番初めに発見し、作り出した人たちがいなければ、私たちは「紙」という存在を知らずに生活していたはずです。
日本に仏教が伝来し、仏教の経典を書写する写経に「紙」が用いられることからはじまり、その後、平安時代は文学とともに発展し、書きやすく美しい紙が求められるようになります。
「書く」だけのものから、障子や襖、うちわに行灯など「日々の暮らしの必需品」や張り子の玩具、花火といった「娯楽品」まで多様な進化を遂げていきます。
今盛んに行われているリサイクルも、実は平安時代から人びとの生活の中に浸透していた工夫や知恵だったようです。また、お祭りや年中行事で使う灯籠や提灯をはじめ、地域やその文化との相互関係においても「紙」は、切っても切り離せない存在だったようです。
「紙のあるネイティブスケープ展」では、福岡の「八女和紙」、佐賀の「名尾和紙」、福井の「越前和紙」を取り上げて和紙の地域性や特色その歴史をはじめ、紙そのものの成り立ち、あまり知られていない「紙」の機能性や可能性などを調べ、「紙のNATIVESCAPEとは何か?」を探していこうと思います。
八女和紙が使われている商品、例えば山鹿灯籠の技術で作られた「インテリアモビール」や古くから伝わる「来民渋うちわ」、名尾和紙が使われている「便箋や封筒」や越前和紙で作られた石のように見える「紙箱」などがご覧いただけます。
Nativescape (ネイティブスケープ)とは
「ネイティブ(その土地固有の)」と「ランドスケープ(風景)」を足した造語。
うなぎの寝床では、地域固有の文化と物語(ネイティブ)を重んじながら、未来へとつないでいく人々がいる風景(ランドスケープ)をネイティブスケープと定義しました。
【ナナロク社 × うなぎBOOKS】 「紙とことばと」展
「紙とことばと」と題し、紙と言葉の相乗効果を感じられる本との新しい出会い方を提案いたします。
ナナロク社さんの詩歌の本からセレクトした10冊と、全冊に使用された紙を記した見本を展示いたします。
■ ナナロク社さんからのコメント
出版社のナナロク社です。
私たちは年に8冊ほどの本を刊行していますが、とりわけ詩集を大切にしていて、コミックでも写真集でも、詩集を編むようにつくっています。
このフェアでは詩集の魅力を、用紙や造本の側面からご紹介します。本の内容が異なるように、作品の器となる本の「造り」も実に多様です。
ちょっと本には申し訳ないですが、ぺたぺたと紙の名前や説明を書いた付箋もはりました。実際に手に取って開いたりめくったりと、造本ごと詩集を味わってください。
◯【オンライントークイベント】 うなぎBOOKS談話室 『ナナロク社さんと「造本」のこと』
「紙」を体感しに現場へ行ってみよう!
紙にまつわる仕事をしている作り手を訪問し、素材のことや工程のこと、
そしてどんな思いで紙に向き合っているのかを、実際に作り手とお話しながら学ぶことができます。
◯ 佐賀の山里を漉き込む 名尾手すき和紙職人体験
日程:月曜~金曜 13:30~
◯ 豊前街道・和紙と糊の芸術 山鹿灯籠師と和紙ランプ作り
日程:7/1(金)、7/8(金)、7/22(金)、7/29(金)、8/19(金)、8/26(金) 13:00~
◯ 線香花火の原理がわかる 希少な国産工房で花火作り
日程:7月9日(土)、9/17(土) 13:00〜
■「地域文化って何だろう?研究会」とは?
うなぎの寝床では、地域文化を以下のように定義したいと考えています。
地域:ある一定の土地の範囲
文化:人と自然(土地)が関わり合い生まれ、育まれてきた固有の習慣や環境
地域文化というのは、明確に「これが文化なのだ!」と定義することは難しいですが、 この曖昧性こそ、地域独自の固有な風景を成していると考えています。私たち、うなぎの寝床も「地域文化って何だろう?」という問いに明確な答えを持ち合わせてはいません。
「地域文化って何だろう?」というテーマで1年間研究し、 毎月考える視点や切り口を変えうなぎの寝床が定義する「地域文化」について、「もの」や「こと」を通して、興味をお持ちいただいたすべての方々と共に、見て・考えて・触れながら研究していける場にしていきます。
開催情報
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