品番 | 10011253 10011254 10011255 |
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つくりて | うなぎの寝床山村かすり工房筑後染織協同組合 |
地域 | 福岡・八女市 |
サイズ | S,M,L |
仕様 | ・久留米絣の生地(綿100%) ・ウエスト総ゴム仕様 ・ウエスト調整紐入り ・右前貼り付けポケット1つ ・両膝の内側に膝当て付き ・裾ゴム入り |
お手入れ | ・藍染め糸の生地を使用していますので、色落ち、色移りします。また、汗をかくなど濡れた状態でも同じ事が考えられます。 ・単独でお洗濯ください。 ・年月、着用と共に退色・変化していきますが、独特のなじみによる風合いをお楽しみください。色落ちは経年と共に落ち着いてきます。 |
配送 | クリックポスト/1着まで、レターパックプラス/2着まで可能です。 |
- ご覧になっているモニター環境などにより実際の色と異なって見える場合があります。
- 実店舗でも同時に販売しておりますので、タイミングによっては欠品の場合がございます。万が一欠品していた場合にはご連絡させていただきます。予めご了承ください。
- ギフトが複数ある場合は、梱包数と同数を選択してください。(組み合わせが複数ある場合は、通販注文時の備考欄に記入してください。)
藍染め・機械織りのMONPE。久留米絣の原点を伝えていくために
久留米絣の織元・山村かすり工房が藍甕で染めたたて糸と、筑後染織織協同組合で藍染したよこ糸を、山村かすり工房のシャトル織機で織り上げた生地でつくった「藍染め・機械織り」のMONPEです。
久留米絣の原点は、藍甕で染めた糸を手織する「藍染め・手織り」です。ただ、完成するまでにはとても多くの手間と時間を要するため、商品になった時には必然的に価格が上がります。
山村かすり工房4代目・山村義照さんは、藍染めの久留米絣の風合いを知ってもらおうと、藍染めの糸を使ってシャトル織機での機械織りにも挑戦。藍染めの久留米絣のコストを抑え、生地にバリエーションを生み出しました。
このMONPEを穿いてもらうことで、藍染めの糸で織った絣を体感して風合いを知っていただき、ゆくゆくは久留米絣の原点でもある藍染め手織りを体感したい、知りたいと思ってもらえるきっかけになればと考えています。
写真5枚目
モデル 身長158cm Sサイズ着用
写真6枚目
モデル 身長172cm Lサイズ着用
たて糸には山村かすり工房の藍甕で染めた糸を使用
久留米絣の原点を伝えるため藍染の絣を復活
現在の久留米絣は、主に藍染めされた糸は手織で織られる事が多く、機械織りは反応染料が主流で行われています。また、その中でも商業ベースで手織りされている藍染めの織元は3~4件です。
山村かすり工房では、産地として「反応染料・機械織り」の久留米絣に移っていく中、4代目山村義照さんと工場長の野瀬さん(写真)が久留米絣の原点を伝えるため、15年前に藍染めの絣を復活させました。
二人は、自分たちが魅了された藍染の久留米絣を幅広い方に知ってもらいたい、日常使いしてほしいと考え、「藍染・手織り」と比べると手に取りやすい「藍染・機械織り」の可能性を探り続けています。
藍は生き物。細やかな調整や管理が欠かせない
山村かすり工房には、藍液を入れる高さ約130cmの藍甕(あいがめ)が8つあり、地中に埋められています。藍には細やかな調整と管理が欠かせません。山村かすり工房の藍甕の中には、ぶくぶくと泡立った深みのある色合いの藍汁が入っています。北海道産の蒅(すくも)に、貝灰やアルカリ水、ブドウ糖などを入れて成分を調節。気温や藍の状態をみながら甕の中身を調整することが「腕の見せ所」(山村さん)だといいます。
藍の状態を確かめる方法の一つは、舐めてみること。ただ、甕に指を入れて口に持っていくと、その瞬間に空気に触れて酸化してしまいます。そのため、甕に顔を突っ込むようにして直接舐めて確かめるほど、繊細さを持って藍と向き合っています。また、気温が下がる冬場は染まりにくくなるため、土中に電気ヒーターを入れるなどして藍の温度を一定に保つことも必要になります。
つけて、染めて、絞って、叩いて。繰り返すことで生まれる自然なグラデーション
藍汁に糸の束を「つけて、染めて、絞って、叩いて空気に触れさせる」を繰り返していくことで、糸に入る藍の深みが増していきます。1回つけただけでは、深みのある藍色は生まれません。何回も染めることで自然なグラデーションを生み、また、色が定着して洗っても落ちにくくなります。このMONPEのたて糸には、この工程を14回繰り返した藍染の糸を使っています。季節によって藍の状態は変化するため、同じ14回染めでも全く同じ色合いにはなりません。
よこ糸には筑後染織協同組合で藍染した糸を使用
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インド藍で6回染める
このMONPEにつかっているよこ糸は、筑後染色協同組合(福岡県筑後市)が2012年に開発した藍染め専用の機械を使い、インド藍で6回染めています。
筑後染色協同組合は1970年の発足以降、久留米絣の産地において、糸の染色という重要な工程を担っています。(自社で染めている織元もあります)
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たて糸とのバランスを考えて色を調整
染めの回数や染まり具合に関しては、山村かすり工房が藍染した糸とのバランスを両者で考え、何度も試験を繰り返して調整していきました。その結果、このMONPEの生地は無地ですが、たて糸とよこ糸の濃淡の差で深みのある色合いがあり、表情が生まれています。
このMONPEは、たて糸14回、よこ糸6回の藍染をした糸で織った生地でつくられていますが、藍染をする回数の組み合わせによって、藍色の表現は無限大に広がります。
山村かすり工房のシャトル織機で織り上げる
柔らかな風合い。色・風合いが少しずつ経年変化
こうしてできたたて糸とよこ糸を、山村かすり工房のシャトル織機で織り上げていきます。ゆっくりと織られることで糸に必要以上の負担がかからないことで、柔らかく風合いがある生地をつくることができます。
織り上がった反物は、一晩中お湯につけて柔らかくします。脱水の時間はできるだけ短く(約8秒)するなどし、シワになりにくいよう細やかな配慮がなされています。こうしてできた山村かすり工房の藍色の生地は洗っても色が変わりにくく、穿き込んでいくと、色や風合いが少しずつ経年変化していくことを感じられます。
日本のジーンズ「MONPE」
私たちが暮らす福岡県南部の筑後地方では久留米絣という伝統工芸が今でも残ります。この地方では昔からもんぺの生地が織られていました。ある時「もんぺは今の時代でも穿けるのではないか。」と考えはじめ、着方の提案や布の開発をはじめたのが2011年です。
アメリカの「ジーンズ」は、元来鉱夫のワークパンツとして使用されており、それが日常着に変わっていったという歴史があります。日本の「もんぺ」も農作業からはじまり、日常着へと変化していく可能性があるのではないかと取り組みを続けています。
うなぎの寝床が考える、久留米絣の特徴
久留米絣には大きく分けて2つの代表的な特徴あると考えています。
1つは、生地の風合いの良さ。これは、60年以上前の昔ながらのシャトル織機を使用しているからです。現代の織機と比べると織る速度はゆっくりですが、ゆっくり織られるからこそ、糸に必要以上の負荷がかからず、やわらかく風合いのある生地を織り上げることができます。
そして、もう1つの特徴が柄や模様の作り方です。久留米絣の多様な柄と模様は、プリントではなく、織る前に糸を1本1本染め分け、その糸を織ることで柄を作っていきます。糸が染まった部分、染まっていない部分を合わせたり、ずらしたりすることで柄を表現します。経(たて)糸を染め分けるのか、緯(よこ)糸を染め分けるのか、先染めした単色の糸を使うのかなどで、無地、縞、チェック、たて絣、よこ絣、たてよこ絣、つまみ染、文人絣などの様々な種類の柄や模様を作ります。「くくり」も「染め」も「織り」も機械は使っていますが、昔ながらの機械のため必ずの人の手を必要とします。この人の手を介するという部分も久留米絣の面白み、味わい深い部分でもあります。
*藍染手織りの生地など、全て人の手作業だけで作られる久留米絣もあります。
形状について
細身なシルエット「現代風MONPE 」
1942年、厚生省が婦人標準服という規格を発表し「もんぺ」は活動衣として指定され、農作業着として戦後定着し、全国に広まりました。その形状はお尻周りが大きく、ゆったりとしたシルエットでした。
うなぎの寝床が開発した現代風もんぺの型紙では、地域の人たちがタンスの肥やしにしていた反物や着物を解いた布でもんぺを作りたいという要望に答え、製作しました。昔は布が安かったのでたっぷりと使っていましたが、布を節約しながら、約36cm(着尺)の幅を活かして簡易的な設計にしていった結果、昔の「もんぺ」の機能はそのままに、細身のMONPEが生まれました。
「型」という観点で開発された2つのMONPE
戦後の農作業着として親しまれた型 「Farmers’ MONPE」
現代の普段着として進化を遂げた型 「現代風MONPE」
【ハルグチショップチャンネル】お買い物のご参考に!
”着心地がいい” 久留米絣でつくられた日常着「MONPE」
久留米絣について、仕様・選び方、お手入れについてなど
よくある質問
- 不注意でもんぺを破ってしまいました。修理はできますか?
- 有償にて承っております。程度にもよりますが、1箇所3,300円(税込)からとなっております。 別途往復の送料はご負担いただきます。
- 他店やイベントで購入したもんぺのサイズ交換はできますか?
- うなぎの寝床オリジナル商品であれば、他店様で購入された場合でもサイズ交換ができます。 詳しくはお問い合わせください。
- もんぺの型紙を使って作った自分の作品をメルカリなどで販売できますか?
- 型紙の商用利用については条件があります。詳しくはメールフォームよりお問い合わせください。
- もんぺの裾直しは可能ですか?
- 裾直しについては社内体制が整っておらず、現在のところお受けしておりません。もんぺの裾部分にゴム紐がございますので絞っていただく、又は裾を折り曲げていただく(ロールアップ)ご案内をさせていただいております。裾直しをご希望の際はお手数ですが、お近くの洋服リフォーム業者様へご依頼をお願い致します。
- 久留米絣もんぺの柄をオーダーしてもんぺを作ってもらうことはできますか?
- もんぺの個別の柄オーダー対応は行っておりません。まとまった量でしたら対応可能です。 コラボや商用利用についてはメールにてお問い合わせください。
- もんぺは男性も穿けますか?
- うなぎの寝床のもんぺは男女兼用です。定番の細身な現代風MONPEシリーズ、古典的なゆったりシルエットのファーマーズMONPEをご用意しています。多彩な色柄も揃えておりますのでどなたでもお楽しみいただけます。
- 厚地のもんぺを買ったら毛玉がついていました。
- 久留米絣厚手の生地にはネップ糸と呼ばれる節のある糸を使用しており、毛玉に似たポツポツとした表情が見られますが、毛玉ではありません。ネップは使用頻度にもよりますが使っていくうちにだんだん取れて来てなめらなか生地になっていきます。経年変化をお楽しみください。
- コーデュロイのもんぺを購入したのですが調整用の腰紐がかたくて調整できません。
- コーデュロイの生地の特性上、摩擦で最初はかたいですがお洗濯をしていくうちに馴染んでいきます。
- もんぺを初めて購入します。試着ができないのでサイズ選びに悩んでいます。
- メールでご相談を承っております。その際身長・性別・体型などご記載いただくとより詳しくアドバイスできます。 また、サイズや生地の選び方について記事「【MONPE】基本サイズの選び方」をご参考にされてみてください。
- コラボもんぺを購入したのですが、久留米絣の同じサイズのものと比べてサイズが大きい気がします。
- コラボもんぺは、生地の性質(織り方、糸の種類、生地の厚さ、密度など)によっては、久留米絣のもんぺと比較した場合、同じサイズのもんぺでも着用した際にサイズが大きく(小さく)感じられる場合がありますが、これは生地が動きやすい、重さがある、ハリがあるなどといった生地の特性によるものです。(ただし感じ方には個人差があります) 詳しくはお問い合わせください。
サイズ表
S | M | L | |
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ウエスト(適応寸法) | 64-96 | 65-102 | 68-108 |
ヒップ(適応寸法) | 80-95 | 87-98 | 92-110 |
総丈 | 95.5 | 97 | 101 |
わたり幅 | 30.5 | 33.5 | 35.5 |
股上 | 31 | 32 | 35 |
股下 | 64 | 66 | 67 |
ふくらはぎ(周囲 裾から約25cm高さの寸法) | 36 | 38 | 41 |
裾幅 | 16 | 17 | 20 |
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