タテイシ
タテイシは1958年にLPガス販売業として創業しました。五島市商工会の会長でもあった代表の立石光徳さんは、福江島に自生する椿を活かして島を活性化したいと思い、2015年に五島列島で初の椿油化粧品製造・販売業を始めました。 年中温暖な五島列島には、全域にツバキ原種であるヤブツバキ林が広がります。下五島地域では椿の木は防風林や薪炭材、椿実の採取のために利用され、椿油は年貢の代わりとして五島藩から江戸幕府へ贈られるなど珍重されていました。立石さんは五島産ヤブツバキ本来の成分を伝えたいとの想いで、加熱オイルの2.5倍の浸透率があり保湿力が優れる非加熱製法にこだわり、100%自然由来の五島産椿化粧品シリーズ「恋するつばき」の製造から販売までを行っています。また、子どもの頃に椿の花の甘い蜜を吸ったの思い出をヒントに、椿に酵母があることを世界で初めて発見し、「五島つばき酵母」を使った日本酒やパン、魚醤などの商品開発や新しい取組みが長崎の産学官民で展開されています。