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【2】ゴムのあるネイティブスケープ Chapter two - the "Nativescapes" with rubber
【第二回】ゴムのあるネイティブスケープ展
ららぽーと福岡: 2022年5月25日(水)~6月6日(月)※会期終了
旧寺崎邸 : 2022年6月11日(土)~6月27日(月)※会期終了
「あれもゴム、これもゴム、それはゴム?」
うなぎの寝床は「ゴム」のあるNativescape (ネイティブスケープ=地域固有の文化と物語を重んじながら、未来へとつないでいく人々がいる風景)を研究しています。
ゴムと聞いてまずはじめに頭に浮かんでくるものは何ですか?
少し考えてみただけでも、車のタイヤ、ゴム長靴、ゴム手袋、輪ゴム、消しゴム、ゴムベラと、身近なところに色んな生活必需品があります。
では「ゴム」と「地域」が密接にかかわっている場所と聞いて、どんな所を思い浮かべますか?
天然ゴムの生産高世界上位なのは、タイやインドネシアですが、 国内にはゴム産業にかかわる企業が多く、「ゴムのまち」と言われている久留米もあります。
第二回目を「ゴムのあるネイティブスケープ展」と題し、スニーカーや運動靴を製造するメーカー「ムーンスター」をはじめとするゴム製造会社とゴムのまち「久留米」の関係性を軸として、「ゴム」のある「ネイティブスケープ(地域固有の文化と物語を重んじながら、未来へとつないでいく人々がいる風景)」を研究します。
◯Nativescape (ネイティブスケープ)とは
「ネイティブ(その土地固有の)」と「ランドスケープ(風景)」を足した造語。
うなぎの寝床では、地域固有の文化と物語(ネイティブ)を重んじながら、未来へとつないでいく人々がいる風景(ランドスケープ)をネイティブスケープと定義しました。
– ゴムのあるネイティブスケープ –
– 研究後記 –
■ 企画展開催時の様子
ららぽーと福岡店
2022年5月25日(水)~6月6日(月)
旧寺崎邸
2022年6月11日(土)~6月27日(月)
■ 企画展を振り返って
「ゴムのあるネイティブスケープ展」を終えて、研究員が感じたこと、学んだこと、今後に活かしたいことなどをまとめてみました。
研究員コメントより:
・久留米がなぜゴムの街となったのか。その部分を深く考えた事がなかったが、展示内容から知ることが出来た。
・福岡のゴム産業の発展にはドイツとの関わりがあったことを知るきっかけとなった。
・工場周辺の文化特性ってどの地域も似ているような気がしている。
食文化だと焼き鳥などの 格安居酒屋が栄えていたりするのか、など。 その会社があるからこその文化形成みたいなものをもっと知りたい。
・久留米のムーンスターを知ってる方もいらっしゃったが、その先のなぜ久留米でゴムなのかなどを地図や展示で見ていらっしゃる方が少ないように感じたので、もう少し知ってもらえるようにしたい。
・SINGは見た目のかわいさなどから若い方も近づいてこられた。そのきっかけから、シリコーンゴムでできているという事を知っていただけて、お客様同士でも話題にされていた。
・取り扱う物を大事に掘り下げて、たくさんの方に知ってもらう方法として効果的だった。お店の中がいろいろ変化して、お客様の導線も変わり新鮮だった。
■ 総括
前回の九州地域からさらに焦点を絞り込み、今回は「久留米」という土地のことに深く触れる企画展になりました。
ゴム製造業を中心に、まちもひとも文化も歴史を刻んできた久留米。そこから「久留米はゴムのまち」という意識がこの地域で長く暮らす人々には自然と根付いてきて今に至っています。
この企画展に足を運んでいただいた、他の地域で暮らす人たちにとっては、「ムーンスター」「SING」というつくりての商品を通して、久留米というまちやゴム製品に興味を抱き、深く知りたいと思うきっかけになっていればと思います。また、久留米を地元や故郷とする人たちにとっては、この地域文化を再認識し、懐かしさやその良さを享受し、さらに歴史を紡いでいくきっかけをもたらせたらと思っています。
今回は、商品になる前の「シリコンゴム」「合成ゴム」「天然ゴム」などの素材に直に触れてもらい、さまざまな過程をとおり作られた商品と対比されたり、ゴム製造業発展の貢献に欠かせない「ドイツさん」の存在や歴史の流れなどを見られたり、通常なかなか目に触れたり知る機会のない部分に接していただくことも狙いとしていました。
そういったものに触れ、各々が見て感じ取ったことから思考を深め、「ゴム」と「地域文化」が生み出す景色を頭の中で想像しながら「ゴムのあるネイティブスケープ」とは何なのかを導きだせたら、もう一歩、うなぎの寝床が求めている研究が、進んだ証になるのかもしれません。
ムーンスターの商品一覧
SINGの商品一覧
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