ゴムのあるネイティブスケープ【1】 ゴムと、久留米と、うなぎの寝床と

真面目に「ゴム」と向き合ってみる

わたくし新人研究員U、人生の中で今まで一度も「ゴム」について真剣に考えることなんてなかったかもしれません。

ゴムが生活の中に必要なモノであるとわかってはいるけれど、ゴムのゴムたる所以に、真正面から真面目に向き合うことって、そうそうないことなんじゃないか?と、思っています。

「ゴム」と聞いて一番初めに思い浮かべたものは、ゴム手袋とゴムベラ。
普段キッチンや水回りの掃除をする身近なモノしか想像がつきませんでした。

タイヤ、靴底も言われてみれば「ゴム」。
お弁当箱やタッパーのパッキンは「シリコーンゴム」。確かにそうでした。
「そうだよね!ゴムって身近なところに、色んな形で存在しているよね」と。
改めて生活の中にあるゴムの必要性を感じるとともに、その歴史や役割を考えてみたくなりました。

そもそも、ゴムにはどんな歴史があるんだろうか。
ゴムの種類やその使い道に違いはあるんだろうか。

 

自然と「久留米」に寄り添っている

「ゴム=タイヤ、靴底」

真っ先にそう思い浮かべるとしたら、それは久留米に暮らす人か、久留米という土地に馴染がありよく知っている人なんだと思います。

久留米に近い場所に暮らしはじめてから、「ゴムのまち」と言われていることを知りました。
ブリヂストンやアサヒシューズ、ムーンスターがこの地域から始まり、ゴム産業が発展していったということも。

「月星」という名前でも馴染の深い「ムーンスター」は、久留米をはじめ九州の学校では運動靴が定番。
子供のころから馴染のあるメーカーで、安全靴や業務用シューズなどとしても日常的に利用され、大人になってからも普段履きとして愛用されるような地元の老舗靴メーカーとして、今も親しまれています。

そんな話を耳にして思うのは、久留米というまちになぜ人が集まってきて、ゴム産業が発展していったのかという不思議。

 

「うなぎの寝床」がこれまでに調べてきたこと

まずは、うなぎの寝床がこれまでに調べてきたゴムにまつわる「もの・こと」を今一度読み返してみて、新人研究員Uは、「ゴム」そして「久留米」から地域文化を研究していこうと思います。

ゴムと一口に言っても天然ゴムや合成ゴムとさまざまなゴムの種類があるということで、次回は、そんなゴムの種類について少し研究してみようと思います。

<つくりて紹介>

◯ムーンスター(国産靴メーカー / 福岡県・久留米市)

◯SING(シリコンメーカー / 福岡県・久留米市)

 

<コラム>

◯【2000文字コラム 渡邊令】ゴムの街、久留米。足袋から始まった、ムーンスターのゴム靴製造の軌跡。(2016. 12. 20)

◯【雑感にょろり】窯入りスニーカーの秘密とは!?伸びるゴムを固める。(2016. 12. 23)

◯【雑感にょろり】スニーカーの意外な語源とは。日本の履物文化とゴムの出会い。(2017. 1. 7)

◯創業148年 ムーンスターの新たな一歩。再生素材でつくる新シリーズ・ROAMY(2021. 5. 13)

◯創意工夫を続ける国産靴メーカー・ムーンスターの新ラインナップ(2021. 5. 21)

 

<うなDIGTIONARY>

【#3】 地域に根ざしたゴム靴メーカー 前編 / ムーンスターから見えるNATIVESCAPE

【#4】 地域に根ざしたゴム靴メーカー 後編 / 技術から見るムーンスター

 

<春口のモスキートラジオ>

【#2】 ムーンスター 「made in ほにゃらら展」を企画するにあたって考えていた事

【#37】 ムーンスター 新作靴 「ROAMY」

 

<ハルグチショップチャンネル>


4.【ムーンスター | 前編】ヴァルカナイズ製法・ゴムの話編 ー GYM CLASSIC


5.【ムーンスター | 後編】インジェクション製法・シナジークラフツ編 ー RALY / TANG

 

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