はじめまして!ららぽーと福岡店の間と申します。
私は現在、ららぽーと福岡店で勤務していますが、学生時代は工芸を学んでおり、染めたり、織ったりデザインを考えたりしながら毎日手を動かして過ごしていました。
工芸分野全般大好きなのですが、学んでいくうちに特に布、さらに言えば織物に惹かれていきました。最初はたった1本の細い糸だったものが、経糸と緯糸が重なり合うことで生地となっていく。初めて織って生地となっていった時の感動は忘れられません。
そんな織物好きの私が、今回のコラムで、「デニム」を深掘りしてみようと思ったきっかけは、「Farmers’ MONPE 福山デニム 7/1綾デニム 7オンス」の生地の柔らかさと穿き心地に感動したからです。
「デニムって硬いものが多いイメージだけど、どうしてこんなに柔らかいのだろう?」
「どんな織り方をしているのだろう?」
そんな疑問が湧いてきて、もっと深く知りたくなりました。
そこで今回は7/1綾デニムをはじめ、うなぎの寝床で取り扱っているさまざまな「デニム」について、みなさんと一緒に深掘りしていきたいと思います!
デニムと聞くと、
丈夫で長く使える
色落ちや経年変化を楽しめる
でも夏は暑そう……
など、みなさんそれぞれにデニムのイメージをお持ちではないでしょうか。実は「デニム」といっても、織り方や糸、生地の厚みの違いによって、その穿き心地や風合いは大きく異なります。
うなぎの寝床では、こうしたデニム生地それぞれの特徴を伝える上で、もんぺを展開しています。生地の特徴を知ることで、自分にぴったりの一本が見つけやすくなるはずです。
まず、デニムについて深掘りしていく前に、
生地の基本となる「織り」について見ていきましょう。
織物には「三原組織」と呼ばれる、基本となる3つの織り方があります。
織物は、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を交差させることで作られているのですが、その交差のさせ方によって生地の特徴が変わります。
用途や表現したい風合いに応じて、適した織り方が選ばれています。
| 「3原組織」について詳しくはこちら |
織物にはさまざまな織り方があり、それぞれに異なる特徴があることを、少しでも感じていただけたでしょうか。
それでは、いよいよデニムについて詳しく見ていきましょう!
まず「デニム」とはどのような生地なのでしょうか。
一般的なデニムは、経糸(たていと)にインディゴで染められた糸、緯糸(よこいと)には白糸を使用して織られています。表面は経糸が多く見えるのでインディゴの色が強く、反対に裏面には緯糸が多く見えるため、白っぽく見えるのが特徴です。
| 「デニムの染め」について詳しくはこちら |
【MONPE 福山デニム デニムストレッチ (9オンス・12オンス)】
こちらは「2/1綾織」と呼ばれる、経糸を2本ずつ飛ばしながら織る綾織で織られています。
経糸と緯糸が2本おきにしっかり交差しているため、しっかり丈夫な生地となります。さらに、ストレッチ性のある糸を使用しているので、動きやすさや柔らかさも兼ね備えています。
デニムならではの色落ちや経年変化もしっかりと感じていただけるので、楽しみながらもんぺを育てていくことができると思います。9オンスは薄手で春など暖かい時期でもさらっと着ることができるのに対し、12オンスは、厚みもあるので秋など寒くなってきた時期でも安心です。
この2種類は、2/1綾織という同じ織り方でも、糸の太さが違うことで、見た目にも風合いにも違いが生まれるので、ぜひ触って比べてみてもらいたいです。
【Farmers’ MONPE 福山デニム 7/1綾デニム (7オンス・両面起毛デニム)】
こちらは、経糸を7本ずつ飛ばしながら緯糸を通していく、「7/1綾織」という緩やかな組織で織られています。7オンスデニムは、通常よりも細い糸を使用。春夏はもちろん、通年穿けるような柔らかと軽やかさを持ち、実際に穿いてみるとデニムのイメージが変わるかもしれません。
両面起毛デニムも、7/1綾織デニムと同様に、経糸を7本飛ばしながら織る「7/1綾織」のため、とても柔らかく織りあがっています。さらに、この生地は織りあげた後、表裏両面共ともに起毛加工を施しています。起毛することによって空気を含むため保温性も高く、デニムの風合いを楽しみながら冬を快適に過ごせる生地です。
私自身、いままで「デニム=重くて固い」というイメージを持っていましたが、7/1綾織という織り方によって、そのイメージが覆され、柔らかく緩やかなデニムの良さを知ることができました。
| 「デニムの織り」について詳しくはこちら |
【MONPE steteco.com デニムクレープ】
このもんぺは滋賀県高島地区で江戸時代から織られている「高島ちぢみ」という綿織物で作られています。
一般的なデニムが綾織で織られているのに対し、デニムクレープは久留米絣と同じ「平織」で織られているのが特徴です。
経糸にはインディゴ糸、緯糸には強撚糸を使用して織られています。 織りあがった生地をローラーに通して型付けした後、お湯にくぐらせることで糸の糊がとれ、撚りが戻ることで生地が縮み、凹凸が生まれます。その凹凸によって、肌への接地面積が少なくなり、さらっと涼しい肌あたりとなります。
一番丈夫な平織ながらも、使用する糸や加工によってこんなにも柔らかな生地感となるのかと驚きました。 久留米絣ともまた違う柔らかさで、このもんぺは、「デニムの良さ」「高島ちぢみの良さ」「もんぺの良さ」、すべてを兼ね備えていると思います。
「織り」から見えてきた、デニムの魅力
以上、これまで3種類のデニムのもんぺを比較してみましたが、いかがだったでしょうか?
私が感動していた、「7/1綾デニム」の柔らかさの理由は、あえて経糸を飛ばしながら緩やかに織ることによって実現している生地感なのだなと改めて知ることができました。 織り方が違えば風合いも見た目も変わる。織物ってすごいなと改めて考えるきっかけとなりました。
今回のコラム作成を通して感じたことも生かし、今後もつくりてさんの制作されている背景やそれにまつわる技術や思いを、もんぺを通じて伝えられればと思います。
本コラムが、自分に合ったもんぺ選びの参考になるとともに、織り方によって変わるデニムの風合いや穿き心地の違いを楽しんでいただくきっかけになればうれしいです。
ららぽーと福岡店 間
その他のお知らせ
【秋のおすすめ】少し涼しくなってきたら、羽織りたいもの
【おすすめ】秋から冬まで、頼りになるMONPE&プルオーバー
【みんなのデニム】スタッフが選ぶ、MONPEデニム -後編-
【もんぺ巡業・出張 現地レポート:すずめ草編】呉・すずめ草から、MONPEを見つめる
【新入荷】ムーンスター 2026 秋冬の新作
【もんぺ博巡業】愛知・一宮「 新見本工場」 9/ 19 〜
【新規掲載】YAMMAMAN ジップフーディジャケット










