厚賀人形店
おばけの金太は、熊本市で江戸時代から作られているからくり人形です。真っ赤な顔と黒烏帽子が特徴で、地元熊本では目くり出し人形とも呼ばれ親しまれています。京都から熊本に移り住んだ人形師、西陣屋新左衛門以来続く厚賀人形店で製作されています。言い伝えによると、熊本藩初代藩主加藤清正公が熊本城築城の際、金太という足軽がおり、風貌が滑稽で冗談を言って周りの人々を笑わせるので皆からおどけの金太と呼ばれ築城中の人気者でした。その金太をモデルに、西陣屋彦七(厚賀人形店5代目)がからくり人形を製作し売り出したところ評判になります。やがて、紐を引くと舌を出し、目玉がぐるりと回って人々を驚かせるのでおばけの金太と呼ばれるようになりました。現在製作しているのは10代目厚賀新八郎さん。干支のからくり人形なども製作しており、2015年には熊本で400年続く新町獅子の獅子頭の制作に挑むなど、代々受け継いできた技を生かした作品作りを行なっています。
熊本県のつくりて 全13社
小代焼は熊本県北部で作られている焼き物で、1632年に藩主細川忠利の命によって焼き物を焼かせたのが始まりとされています。素朴な風合いながらも力強い造形と、釉薬の…
1889年創業の栗川商店は熊本県山鹿市で来民渋団扇を作っています。来民団扇は1600年頃に香川県丸亀からの旅の僧侶が団扇の製法を伝授したのが始まりとされています…
木葉猿は、熊本県玉名市玉東町の木葉山山麓で作られている、猿の形をした素焼きの土人形です。歴史は非常に古く、約1300年前「虎の歯(このは)の里」に侘住まいをして…
熊本県荒尾市小岱山。ここから産出される小岱粘土を使った陶器が“小代焼”と称され始めたのは江戸後期ですが、すでに平安時代から一大窯業地帯として栄えていたと言われて…
株式会社フラミンゴは1967年創業。阿蘇山系の地下水で染色したウール100%のフラミンゴバスクベレーを始めとした、国産帽子の製造・販売を行っています。ベレー帽の…
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熊本県玉名郡和水町で作陶しているまゆみ窯の眞弓亮司さんは、元々は別の仕事をしていましたが、体調を崩したのを機に、同県荒尾市の小代焼ふもと窯の手伝いを始め、それが…
彦一こまは、熊本県八代郡氷川町の郷土玩具です。熊本の民話「彦一とんち話」に登場するタヌキがモデルとなっており、分解すると笠・頭・胴・尻尾と土台の4つのこまとして…
株式会社ヤマチクは1963年の創業以来、一貫して「竹」の素材を活かす製品つくりに取り組んできました。福岡市で「山崎竹材工業所」を創業しますが、竹の建築資材の需要…
山鹿灯籠は熊本県山鹿市で室町時代頃から作られている和紙工芸品です。和紙の原材料である楮(こうぞ)の栽培や紙漉きが盛んだった江戸時代に、旦那衆とよばれる実業家によ…
熊本県天草市下浦町にて2017年に地域おこし団体として発足した「しもうら弁天会」。下浦町は石工の職人の町とされ、今から200年ほど前に、下浦弁天石切丁場から船で…