ふもと窯
熊本県荒尾市小岱山。ここから産出される小岱粘土を使った陶器が“小代焼”と称され始めたのは江戸後期ですが、すでに平安時代から一大窯業地帯として栄えていたと言われています。肥後藩の御用窯として茶陶も焼きましたが、日用雑器も数多く作ってきました。1968年、小代焼 ふもと窯として井上泰秋さんが作陶を開始。井上泰秋さんは京都で作陶を学び、倉敷の民芸運動家で染色家 外村吉之介氏との出会いをきっかけに、1965年に故郷の熊本に仕事場を移し独立しました。現在は小石原焼の太田哲三窯、父 泰秋氏の元で修行した2代目の井上尚之さんが中心となり作陶しています。材料となる粘土や釉薬は、窯の近くで採れた土や藁や木、石などで作り、ろくろや型で成形、意匠を施し、登り窯で焼成します。小代焼らしい青白い藁灰を用いた技法やイギリス中世陶器のスリップウェア(小石原焼の師のポン描き)を手本にした技法を用い、土地に根ざした日常に馴染む器作りをしています。
熊本県のつくりて 全13社
小代焼は熊本県北部で作られている焼き物で、1632年に藩主細川忠利の命によって焼き物を焼かせたのが始まりとされています。素朴な風合いながらも力強い造形と、釉薬の…
1889年創業の栗川商店は熊本県山鹿市で来民渋団扇を作っています。来民団扇は1600年頃に香川県丸亀からの旅の僧侶が団扇の製法を伝授したのが始まりとされています…
木葉猿は、熊本県玉名市玉東町の木葉山山麓で作られている、猿の形をした素焼きの土人形です。歴史は非常に古く、約1300年前「虎の歯(このは)の里」に侘住まいをして…
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株式会社フラミンゴは1967年創業。阿蘇山系の地下水で染色したウール100%のフラミンゴバスクベレーを始めとした、国産帽子の製造・販売を行っています。ベレー帽の…
おばけの金太は、熊本市で江戸時代から作られているからくり人形です。真っ赤な顔と黒烏帽子が特徴で、地元熊本では目くり出し人形とも呼ばれ親しまれています。京都から熊…
熊本県玉名郡和水町で作陶しているまゆみ窯の眞弓亮司さんは、元々は別の仕事をしていましたが、体調を崩したのを機に、同県荒尾市の小代焼ふもと窯の手伝いを始め、それが…
彦一こまは、熊本県八代郡氷川町の郷土玩具です。熊本の民話「彦一とんち話」に登場するタヌキがモデルとなっており、分解すると笠・頭・胴・尻尾と土台の4つのこまとして…
株式会社ヤマチクは1963年の創業以来、一貫して「竹」の素材を活かす製品つくりに取り組んできました。福岡市で「山崎竹材工業所」を創業しますが、竹の建築資材の需要…
山鹿灯籠は熊本県山鹿市で室町時代頃から作られている和紙工芸品です。和紙の原材料である楮(こうぞ)の栽培や紙漉きが盛んだった江戸時代に、旦那衆とよばれる実業家によ…
HITOYOSHI
HITOYOSHI株式会社は、紳士ドレスシャツを専門に企画・製造するシャツ会社です。高級紳士シャツ大手の子会社縫製工場として1988年に操業を開始し、親会社の倒…
住岡郷土玩具製作所
熊本県人吉地方に伝わるきじ馬と花手箱は、平安時代後期に壇ノ浦の合戦で敗れ人吉の奥地に逃れた平家の落人たちが生活の糧として、また都の栄華を偲んで作り始めたと言われ…
しもうら弁天会
熊本県天草市下浦町にて2017年に地域住民団体として発足した「しもうら弁天会」。下浦町は石工の職人の街とされ、今から200年ほど前に、下浦弁天石切帳場から船で長…