ナカニ

にじゆらは1966年（昭和41年）に染工場として創業した株式会社ナカニが手がける注染手ぬぐい専門のブランドです。ナカニでは創業以来手ぬぐいや浴衣などの染色加工を行なってきました。にじゆらは厳しい価格競争と廃業の危機の中で、手ぬぐいのことを伝えるべく精一杯努力してみようと、2008年（平成20年）に設立されました。注染とは染色法の一つで、蛇腹状に重ね合わせたさらしもめんに柄の入った型紙を木枠で固定し木ヘラで防染糊で土手を作りその中にじょうろで染料を注ぐ技法で、明治時代初期に大阪で確立されました。多色を使っての染めが可能で、蛇腹状に重ねることで裏表がなくきれいに染色ができ、一度に30枚から40枚の手ぬぐいを染めることができる伝統的な量産型手ぬぐいと言えます。多くの工程があり、専門の職人が手作業で行なうため、量産型でありながらも同じものは一つとしてなく、プリントでは出せない独特のにじみやゆらぎがあるのが特徴です。