【MONPEイベント】 うなぎとマヌと寝床とコーヒー
- 会期
- 2022.08.19 (金) 〜2022.08.28 (日)
- 会場名
- manucoffee roasters クジラ店
- 店休日
- 休みなし
- 時間
- 10:30 〜 18:30 (最終日のみ17:30まで)
- 住所
- 福岡市中央区白金1-18-28 (西鉄薬院駅から徒歩2分)
- 電話
- 092-707-0306
【MONPEイベント】 うなぎとマヌと寝床とコーヒー
MONPE POP UP イベント
『うなぎとマヌと寝床とコーヒー』
人と人、人と産地、地域が交わる場
人が集い、人と人が交わる場所で「何か」が生まれる
「もんぺのイベントやりましょう!」とmanucoffeeの西岡さんと話しはじめたのは3年くらい前でした。西岡さんはMONPEを長く使ってくれて、久留米絣の着心地の良さも知ってくれていたので、会うたびに「もんぺいいよね!久留米絣いいよね!やめられんー。」と言ってもらっていたことが今回イベントに繋がった大きなポイントであることは間違いありません。
MONPEはこれまでいろいろな方を通じて、さらに多くの方たちに広げてもらってきました。全国各地で活動させてもらう中で、「福岡の人にこそ、もっと久留米絣のことを知ってほしい」と改めて感じるようになっていました。福岡の人たちにどう届けることができるだろうかと考え、これまでMONPEや久留米絣と接点がなかった方たちにも知るきっかけを持ってもらえるように、普段自分たちが活動しているところとは異なる場所で、そして西岡さんがいるmanucoffeeでイベントをやらせてもらおうと企画し始めました。うなぎの寝床は、MONPEを通して久留米絣を知ってもらいたいと各地でイベントを開催させて頂いています。今回のイベントは福岡市で「コーヒーで街をデザインする」をテーマの1つにされている「manucoffee」の薬院にあるクジラ店にて開催させて頂くことになりました。久留米絣を中心に日本各地、産地の生地を使用した様々な種類のMONPE400本以上を展示販売いたします。もちろんmanucoffeeの美味しいコーヒーもありますので、MONPEをみて、穿いて、知って、コーヒーを飲んで、ゆっくりしてと、それぞれの時間をお過ごし頂ければと思います。
“人と人、人と自然が関わり合い生まれ、育まれてきた固有の習慣や環境”
これは、うなぎの寝床が考える「文化」の定義の一つです。人と人が集まり、行き交うことで「これからの何か」が生まれていくのだろうと思います。それを「文化」と呼ぶかもしれませんし、「カルチャー」と呼ぶのかもしれません。manucoffeeには日々いろいろな方が行き来しています。コーヒーを飲むためだけの場所ではなく、人が集まり過ごし交流する社交場のような印象もあります。街の中にmanucoffeeという受け皿があることで人やコトの交流がうまれ、そこから何かが芽生えるのだと思います。
今回manucoffeeを通して、manucoffeeに関わる人と久留米絣や地域、産地が交わることでどんな「何か」が生まれてくるのかを楽しみにしています。
コーヒーで街をデザインする
この言葉に触れて、最初どういうことだろうかと考えていましたが、manucoffeeのみなさんと接することで少しずつ自分(うなぎの寝床 富永)なりに解釈できるようになってきました。
manucoffeeはコーヒーを扱われているので、美味しいコーヒーを提供することは当然としながら、それに加えてコーヒー屋として、どんなことができるのかを考えられています。コーヒーがあることでお店に来られる方やコーヒー豆を買われる方はどういう過ごし方をしてもらえるだろうか、お店があることで街にどういう影響を与えられるだろうか、何か起こせるのではないだろうかと、コーヒーという飲みもの、いろいろな方に過ごしてもらえる場があることで生まれうる様々な可能性を探られているのだなと思いました。話をしている時に「コーヒーが飲めない人が来られるように」と言われていたのはとても印象的で、同時に妙に納得できました。「コーヒーで街をデザインする」、それは、コーヒーと人、manucoffeeと街が交わることで何ができるのかを考えるということなのかもしれません。そして、「コーヒーを楽しむこと」を大事にされていて、それに対して、美味しいコーヒーを提供することだけではなく、コーヒーがある場や空間、シーン、プロダクト等いろんな面からアプローチされています。「コーヒー」を軸としながらきっかけやメディア、ツールとしての可能性にも期待しながら広くいろいろなことに取り組まれている。それが、manucoffeeなのだと今は思っています。
共に久留米絣を考える
今回のイベントをきっかけに久留米絣を生地から一緒に考えて形にしました。
まず、久留米絣のことを知ってもらうために織元さんを訪ねて工房や実際の製造現場を見てもらいました。久留米絣の製造背景を知ってもらい、工程や生産体制、デザインや色を考える際のルール、うなぎの寝床の久留米絣との関わり方などを話していく中で出来上がったのが今回の生地です。久留米絣と言えば「くくり」と呼ばれる技法を用いて表現する柄や模様が特徴ですが、今回はあえて「くくり」を使わないものにしました。これは久留米絣の生産体制と関係します。くくりを用いる絣生地は、くくりの工程に手間が必要になるので、生産までに時間と労力がかかってしまい、価格もどうしても高くなってしまいます。また生産効率の点でも、手間のかかる絣生地だけではなく、無地や縞の生地を一緒につくることで効率的に生地を生産されています。こういった生産現場のこと、そして、うなぎの寝床が久留米絣の中の「縞模様」を再解釈しようと取り組んでいることもあり、生地は縞模様で考えてみることになりました。
デザインについてはいわゆる規則的な「縞模様」ではなく、無地とも縞ともどちらにも見えるようなものとなりました。縞ではあるけど縞ではないという表現はおそらく正しく、それは生地の織り上がりの状態で考えるのではなく、その先の製品になった時に縞のように見えると良いのではないかという考えからこのデザインになりました。製品にした時に生地の使い方と見え方によって、無地に見えたり、縞に見えたり、あるいは柄や模様に見えるかもしれない。実際にどういう見え方になるかは製品になってみないとわからないという不確定要素を残しつつ、その不確定さを面白みにするという考えでの生地作りは自分たちにとっても新たな刺激となりました。
今回生地から一緒に考えてみることでmanucoffeeのみなさんには久留米絣についてより深く知ってもらえたと思います。そして、うなぎの寝床としても一緒に考えて形にする機会を持てたことでこれまでと違った視点を得ることができました。この生地は、manucoffeeとうなぎの寝床、そして久留米絣が交じることで生まれた「何か」の一つです。この生地を使って、「半ズボン」「あずま袋」「もんぺ」を用意しています。実際にどういう見え方になっているのか、縞なのか、柄なのか、模様なのか、会場で是非ご覧頂ければと思います。
イベント詳細
うなぎとマヌと寝床とコーヒー
会場 | manucoffee roasters クジラ店 |
---|---|
住所 | 福岡市中央区白金1-18-28 (西鉄薬院駅から徒歩2分) |
日にち | 2022.08.19 〜 08.28 |
時間 | 10:30 〜 18:30 (最終日のみ17:30まで) |
URL | https://www.manucoffee.com |
manucoffee roasters クジラ店
福岡市中央区白金1-18-28 (西鉄薬院駅から徒歩2分) 092-707-0306その他の最新の企画展

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