tamaki niimeってなんだろう? part 2 / テキスタイルづくりを越えた創造
2022年2月25日(金)から開催する「tamaki niime×うなぎの寝床 てんてん」。新作の紹介のほか、兵庫県西脇地域でのあらたな取り組みについても触れ、現地へ足を運んでいただけるきっかけになればと思います。
今回はtamaki niime の「ものづくりの延長線上にある取り組み」についてご紹介いたします。
◯【企画展】 てんてん / tamaki niime × うなぎの寝床
風合いの追求は綿花栽培にも及ぶ
兵庫県西脇市に位置する播州産地で独自のテキスタイルづくりを続けているtamaki niime。毎日触れたくなるような着心地の良さを大切にし、空気を纏ったような軽やかで柔らかな風合いの生地づくりにこだわってきました。
そういった風合いを追求していく中で、素材であるコットンについてより深く知るために、2014年から綿花の無農薬栽培を始めます。また、素材からmade in Japanが広がるようにという想いで、綿花の種のおすそ分けや、収穫したコットンの買い取りもおこなっています。
こうしてtamaki niimeでは、実際に手を動かして育ててみよう、という「実験」を日々繰り返しています。
衣食住を越えて、人にも環境にも良いものを
tamaki niimeは綿栽培をきっかけに「自分が今できること」を考え、人の生活の為の「衣・食・住」という観点に立ち返ります。
食べ物や電気があるのは当たり前とされる時代に、自分たちで創り出す術を知ることが必要と考え、お米や野菜の栽培も始めます。野菜は季節ごとにサツマイモ、ブロッコリー、キャベツなど、種類豊富に栽培しています。
また、shop & labに社員食堂「tabe room」を構え、収穫した野菜を料理してtamakiのスタッフ方に提供しています。毎月週末には、プロの料理人をお呼びする「腹ごしらえ会」という活動もtabe roomで行っており、こちらのイベントでは一般のお客様にもお食事を提供しています。
「当たり前を疑う」
tamaki niimeの「niime村構想」
織物・編物にとどまらず、人の体にも環境にも良いものを追求するtamaki niimeは「あたりまえを疑え」の言葉どおり、常に疑問を投げかけ、創造を続けています。
手間暇のかかる物事も実際に自らの手を動かして試行錯誤し、人と人の対話の中でそれぞれの役割を見つけながら、ものづくりとその延長の活動が行われています。
定まった形を持たずに変化してゆくその姿は、人々が生活を営む「村」のようにも見えます。
今後もどのように進化を続けていくのでしょうか?
進化しか知らないtamaki niimeに目が離せません。
「てんてん」でtamakiの「思考」に触れる
うなぎBOOKSと旧寺崎邸では「てんてん」期間中、tamaki niime代表 玉木さんが選書した本が店頭に並びます。
玉木さんがテキスタイルづくりから「衣・食・住」にも関わり始めたきっかけとなった本など、tamaki niimeの考えていることや試行錯誤について触れることができると思います。
tamaki niimeの作品たちと併せてご覧いただけたらと思います。
<tamaki niime ってなんだろう?>
◯part1 / 唯一無二の作品づくり