【雑誌を読む】NUMBER 二十歳のころ

NUMBER 二十歳のころ

何故だか泣けてくる。
第一線で活躍してたスポーツマンの二十歳。

Numberは、毎月パラパラと立ち読みをする雑誌で、特集が面白かったら購入する雑誌です。僕が今までで一番好きだったのは「中山雅史と日本サッカーの20年」です。これは、すばらしい特集で元日本代表の中山雅史が引退した時に出た特集。元チームメートの名波や藤田の対談や、中田、岡田監督、カズ、そうそうたる面々から中山さんへの「へたくそだけど(笑)、すごい。」という愛あるコメントの数々。もう、読んでなんか泣けてきました。中山よかったなー。好きだったなー。

さてと、今回の特集は「二十歳」。とても良い、面白い視点だと思います。スポーツのプロの世界は若い時が勝負なので、二十歳で世界と戦っていかなければならない。しかし、まだ子供と大人の間で精神的にも不安定で未熟な状態。そのバランスが見る人たちに可能性を感じさせ、ワクワクさせるのだと思います。もー、なんか今回の特集も良かった。イチローの腹筋20回のエピソードや、カズのブラジルでの話し。どれもあまり聞いたことないもので、がむしゃらに、それぞれの場所で、それぞれの哲学を持ちがんばっている様子が伝わってきます。福岡に打ち合わせに行く間の電車の中で読んで、なんか泣きそうになりました。そして、なにか自分も何かやらなければ!という熱い気持ちが湧いてきました。

スポーツの中から学ぶべきことはたくさんある。
むしろ、そこにほとんどあると言ってよいかもしれない。

僕は坊主頭ですが、小中高とサッカーをしていました。人口が少ない佐賀県でしたが、一応小中高、どの段階でも全国大会まで行っています。正確にいうと結構いい仲間に恵まれて連れて行ってもらったという感じでしょう。特に高校は県内ではそこそこ強い高校でしたので、上下関係も厳しく、ストレスで年に一回は胃が痛くなって学校を休んでいたことを思い出します。僕はあんまり人に勝というという意識が弱かったので、モチベーションをうまく保つことができなくて、肝心な時に実力を発揮できなかったなぁと、今振り返ると考えています。ただただ、サッカーは好きでひたすら練習して、走って、やりきったとは思います。

サッカーは面白いスポーツで、人と人の関係性で成り立っています。それぞれがある程度のポジションにおさまり、一つのボールをおいかけながら、パスを繋いでゴールを目指す。全体を束ねる監督という存在も存在し、上下関係もある程度できてくる。大きく考えると社会と同じです。そのチーム毎にカラーがあり、ルールが違う。僕がはじめに社会の厳しさを学んだのは高校のサッカー部かもしれません。

それから大学に進学し、一般社会に出ましたが、高校の時よりきついことなんか社会ではありません。へっちゃらです。あの時のつらい練習と厳しい上下関係に比べたら、社会はわりとモラルに守られており、良くも悪くも、人の欲と経済と人情と、わりと見えやすいかたちで理不尽なく(今のところ)まわっています(僕のまわりは)。サッカー部時代に学んだことや、失敗した教訓、得た感覚を社会に置き換えていま仕事をしているつもりです。

なんか、このNumberの二十歳特集を見て、自分の高校時代と今を思い返し、ほろ苦い思い出が頭の中をいくつもよぎって、懐かしい気持ちになりました。いい特集なのでぜひ読んでみてください。では。

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