彦一こま
彦一こまは、熊本県八代郡氷川町の郷土玩具です。熊本の民話「彦一とんち話」に登場するタヌキがモデルとなっており、分解すると笠・頭・胴・尻尾と土台の4つのこまとして遊べます。井芹勉さんが昭和初期から余技としてスイカやトマトなどの小さな野菜の手回しこまを作っていたのが始まりで、現在は2代目の井芹眞彦さんが引き継いでいます。眞彦さんは34歳まで横浜でサラリーマンをしていましたが、高齢の父を案じて帰郷し、1977年に2代目を継ぎます。こま作りについてはほぼ独学で、使う道具も自分で改良した自作のものを使用しています。木肌が細やかで削りやすい桜の木を使用して作られており、人吉市から桜の木を取り寄せ、変形や割れるのを防ぐために半年かけて自然乾燥させ、ろくろを挽いて作られます。熊本の伝統工芸品として一貫して作り方やデザインを守り続けています。タヌキのほかに、おてもやん、亀、野菜や果物をモチーフにしたこまも制作しています。
熊本県のつくりて 全13社
小代焼は熊本県北部で作られている焼き物で、1632年に藩主細川忠利の命によって焼き物を焼かせたのが始まりとされています。素朴な風合いながらも力強い造形と、釉薬の…
1889年創業の栗川商店は熊本県山鹿市で来民渋団扇を作っています。来民団扇は1600年頃に香川県丸亀からの旅の僧侶が団扇の製法を伝授したのが始まりとされています…
木葉猿は、熊本県玉名市玉東町の木葉山山麓で作られている、猿の形をした素焼きの土人形です。歴史は非常に古く、約1300年前「虎の歯(このは)の里」に侘住まいをして…
熊本県荒尾市小岱山。ここから産出される小岱粘土を使った陶器が“小代焼”と称され始めたのは江戸後期ですが、すでに平安時代から一大窯業地帯として栄えていたと言われて…
株式会社フラミンゴは1967年創業。阿蘇山系の地下水で染色したウール100%のフラミンゴバスクベレーを始めとした、国産帽子の製造・販売を行っています。ベレー帽の…
おばけの金太は、熊本市で江戸時代から作られているからくり人形です。真っ赤な顔と黒烏帽子が特徴で、地元熊本では目くり出し人形とも呼ばれ親しまれています。京都から熊…
熊本県玉名郡和水町で作陶しているまゆみ窯の眞弓亮司さんは、元々は別の仕事をしていましたが、体調を崩したのを機に、同県荒尾市の小代焼ふもと窯の手伝いを始め、それが…
彦一こまは、熊本県八代郡氷川町の郷土玩具です。熊本の民話「彦一とんち話」に登場するタヌキがモデルとなっており、分解すると笠・頭・胴・尻尾と土台の4つのこまとして…
株式会社ヤマチクは1963年の創業以来、一貫して「竹」の素材を活かす製品つくりに取り組んできました。福岡市で「山崎竹材工業所」を創業しますが、竹の建築資材の需要…
山鹿灯籠は熊本県山鹿市で室町時代頃から作られている和紙工芸品です。和紙の原材料である楮(こうぞ)の栽培や紙漉きが盛んだった江戸時代に、旦那衆とよばれる実業家によ…
熊本県天草市下浦町にて2017年に地域おこし団体として発足した「しもうら弁天会」。下浦町は石工の職人の町とされ、今から200年ほど前に、下浦弁天石切丁場から船で…