JIGU(カトラリー) 全24商品
福岡県の八女福島の仏壇技術から生まれたカトラリーです。JIGUは「治具」と「地具」を掛け合わせた造語です。
治具:加工や組み立ての際、部品や工具の作業位置を指示・誘導するために用いる器具の総称
地具:造語。土地には十分な文化や技術が備わっている。そういう土地の文化的遺産のこと。
今からはじめる伝統。小さなプロダクトから伝統の未来を創造する。
日本には、多くの伝統工芸が残っています。しかし、単純に昔のままでは現代の生活に活かされません。技術や精神を受け継ぎ、現代に伝え直すことが最も重要だと考えています。
作り手だけでなく、販売をする伝え手、それを使用する使い手とともに、日本に元来育まれてきた文化を「物」を通して見直すきっかけになればと思います。
続いてきたことの芯をぶらさずに、世の中の変化に対応しながらしっかりと継承する。それが伝統です。JIGUは100年後、この芯が残っているように未来を創造しながら物をつくるプロジェクトです。
繋いできた技術。江戸後期から続く仏壇職人のリレー。
福岡県南部に位置する八女福島は、筑後地方独自の土地の豊かさから久留米絣や手漉和紙、石灯籠など多くの伝統工芸が残る町です。その中でも八女福島仏壇は江戸時代後期から約200年も続く工芸です。
仏壇本体の木地・彫刻から、漆・金箔・蒔絵・金具などの装飾まで、異なる専門技術を結集して6人の職人の手をリレーして仏壇が作られます。その技術と流れを応用し、木のカトラリーとお盆を制作しました。
このプロダクトを通して、八女福島仏壇の技術や土地の文化、素材を知るきっかけになれば良いと考えています。
木地の職人が生み出す、仏壇パーツのようなカタチ
仏壇の木地師がカトラリーのカタチを担当します。掃引体を輪切りにしたようなフラットな形状をしており、日本の櫛などを連想させます。
塗りは漆や金箔を手掛ける仕上げの職人が担当。漆に関しては、本漆にこだわって仕上げています。朱と黒の2つの色があり、漆本来の自然な色と光沢を楽しめます。
朝食・デザート・上品・軽やか。
仏壇の技術には多彩な仕上げ方があります。木地を活かしたクリアのもの、漆をすり込む技法の拭き漆、美しい色と光沢を刷毛で仕上げていく本漆、日本の格式を感じさせる金箔の仕上げ、場所と用途に応じて、使い分けながら、同時に多彩な伝統技術を味わえます。
仏壇という宗教用具を作る技術から、用途的には最も遠いところにありそうな軽食・デザート用のカトラリーが生まれ、楽しい時間を演出することができれば嬉しいです。
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