新谷商店(にいやしょうてん)
1921年に創業した新谷商店は、カツオの仲間である「メジカ(マルソウダ)」からつくる「宗田節」を製造・販売しています。四国の最南に位置する土佐清水市は、黒潮が接岸する漁業のまちで、江戸期まではカツオ節の日本一の産地でした。カツオが獲れなくなると日帰り漁でとれるメジカの漁獲が盛んになり、現在はメジカを節にした「宗田節」の日本一の産地です。伝統の曳き縄漁で一本釣りされたメジカは、すぐに節加工されます。1時間ほど茹で、手作業で内臓などを取り除き、1週間かけて燻製にし、天日干しで完成です。燻製作業は培乾と呼ばれ、燃料の薪には地元の木材を使い、風向きに応じて火の強さや煙の量を調節します。戦後、宗田節へ移行した新谷商店では、脂が少ない「寒メジカ」を使い濃厚で香りが強い宗田節をつくっています。3代目新谷幸洋さんが節の卸販売から、自社で削った削り節の小売販売をはじめ、4代目重人さんは地元の海と山からつくられる宗田節を、新しい見せ方で発信しています。
高知県のつくりて 全3社
新谷商店(にいやしょうてん)
1921年に創業した新谷商店は、カツオの仲間である「メジカ(マルソウダ)」からつくる「宗田節」を製造・販売しています。四国の最南に位置する土佐清水市は、黒潮が接…


土佐打刃物 黒鳥
黒鳥は、包丁や鎌、鉈、斧、鍬など、用途や使う人に応じて多様な打刃物をつくる野鍛冶です。明治初期に安芸市黒鳥村の鍛冶屋「本家黒島」の三番弟子・梶原平次さんが四万十…
