原絹織物
原絹織物は約100年の歴史をもつ本場奄美大島紬の織元です。奄美大島では1300年以上前から養蚕が盛んで手紡ぎの絹糸による紬が家々で織られていました。花織や絣などの表現が多彩になると高級織物となり、戦後の高度経済成長と共に一大産業になりました。現在は分担業で製織され、図案作り、絣締、泥染め、織りなど約30の工程を各職人が手作業で行いますが、特に泥染は自生するテーチ木(車輪梅)を煮出した液で染めた後に、鉄分豊富な泥田で染め上げ、近くの清流で洗い流して染められる伝統的な染織技法です。3代目の正仁さんは、高度経済成長の市場で生き残るために1973年に家族経営から法人化すると共に、卸販売だけでなく小売販売を始め、泥染と絣模様によるストールやアクセサリーなど時代に合わせた新しい商品づくりや、泥染を伝えるコラボ商品に取り組み、奄美の伝統の技と奄美の文化を伝えています。4代目の成仁さんもアパレル会社での経験を経て、奄美の伝統の技を伝える職人として継承に取り組んでいます。
鹿児島県のつくりて 全5社
龍門司焼は、1598年に朝鮮陶工によって鹿児島県姶良市で始められた焼き物「古帖佐焼」の流れをくみ、江戸時代中期に山元碗右衛門が鹿児島県加治木町の龍門司で開窯した…
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1983年創業のアキノ染色工芸は、鹿児島県阿久根市にて「印染(しるしぞめ)」を行なっている工房です。印染めとは、旗・幕・のぼり等の布に型を用いて言葉や絵柄などを…