【つくりて訪問記】風景とともにある、ミマツ工芸のものづくり
工房に大きく描かれた年輪
ミマツ工芸の實松(さねまつ)さんより「新しいシリーズを準備中。POP UPいかがですか」とご連絡をいただき、1月に佐賀県木工の町、神崎にある工房を訪ねました。今回ご紹介いただいたシリーズは「碧の世界」。
ミマツ工芸を代表する作品NENRIN、「モノの居場所をつくる」ことをテーマに展開されているM.SCOOPのシリーズ、室内にいながら自然を感じることができるGREENシリーズ、これらのプロダクトを藍で染めることによって、1つ1つ個性のある杉の木目の美しさや新たな魅力を、最大限引き出すことにチャレンジしたプロダクトです。また、塗りの回数を変えることによって濃淡を出し、変わっていく表情を楽しむことができるようになっています。
アクロス福岡店で展開中の「碧の世界」POPUPの様子(展開中~2026年3月16日まで)
藍の塗りの回数によって表情の違うM.SCOOP glass places
素材と向き合うミマツ工芸の代表作、NENRIN
NENRINもアクロス福岡店にて常設でご紹介しています。
木材の中でも、特に木目と色味が不均一と言われる杉材。年輪はゆっくりと成長した部分が濃く跡として残るなど、木の成長には風土や気候が大きく関わり、もちろんムラがあります。ただ、そのひとつひとつの木目は1年に1輪刻まれた時の流れの象徴であり、木が生きてきた証でもあります。杉材を、その源平の赤白で等級を分けられる材料としてだけ捉えるのではなく、それぞれの良さを引き出すその個性を生かすプロダクトづくりをしたい。どんな時もそう考え続けているミマツ工芸の實松さん。その風景と時間に思いを馳せてNENRINが生まれたことはごくごく自然なことのように思います。
NENRINは、国産の杉1本から木目を合わせてつくることにこだわり、1つとして同じもののない唯一無二の時計です。一人ひとりの特別な人生を、風景と共に年数をかけて刻まれた一つ一つの美しい曲線をまとった世界に一つだけの時計と共に歩んでいただけたら、そのような思いでNENRINは生み出されました。
今回の藍染シリーズのNENRIN。風合いをより感じられるよう浮造りがかけられています。
| ミマツ工芸の商品は、こちら |
風景とともにある、ミマツ工芸
今年は遠方の展示会に出かけて商品を伝えるのではなく、素材と向き合うことのできるこの産地でものづくりを考え、この場所で伝えていくことに力を入れていきたい、と語られていた實松さん。今年は工房でのオープンファクトリーの実施や、この風景と時間をそのまま落とし込んだような新しいプロダクトの開発も計画中だとか。
今後も實松さんを通して生み出される作品が大変楽しみになった、つくりて訪問でした。
アクロス福岡店 渡邉
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