アクロス福岡「匠ギャラリー」 リニューアルオープン
工芸と現代の暮らしを、これまでとこれからをつなぐ場として
2023年3月26日(日)に、公益財団法人アクロス福岡が運営するアクロス福岡・匠ギャラリー内の物販店舗として『うなぎの寝床 アクロス福岡店』をオープンいたします。
国・県指定の伝統工芸品ラインナップをさらに充実させながらその他の多種多様なものづくりも取り扱うことで、現代の暮らしに、また未来につながっていくようなものづくりのあり方を紹介する場にしていきます。
【店舗情報】
うなぎの寝床 アクロス福岡店
住所 : 福岡市中央区天神1-1-1 (アクロス福岡1F 匠ギャラリー内)
営業時間 : 10:00 – 19:00
休み : 火曜
福岡の工芸の「これまで」と「今」を知る
そして、「これから」の風景を考える
うなぎの寝床は、2012年から福岡県南部や九州のものづくりを中心に、その土地のことを歴史や技術、資源、そのものづくりに向き合う人の考え方など、地域文化と接するきっかけになる様々な商品を取り扱わせてもらいながら販売・紹介をしてきました。その中には伝統的工芸品や民芸品と呼ばれるものとの関わりもあります。しかし現状として、品物そのものをあまり知られていなかったり(特に若い世代に)、日常的に使う機会がないものだったりと、今の暮らしに取り入れることの難しさを感じる場面も少なくありません。活動を続ける10年の間で、実際に廃業する現状を目の当たりにし、生産量や販売数としての減少も感じています。この状況に対して、地域文化商社としてできることは何か日々模索し続けています。
店舗を構える“匠ギャラリー”は、主に伝統的工芸品と言われる数百年続くようなその土地の歴史や生活習慣に根ざしているものを中心に、福岡県内の民工芸品を展示し紹介する場所です。その匠ギャラリーにある店舗として何を担えるのかを考えた時に、過去を紹介することだけではなく、これからの未来に対してどうありたいかを来場する方に感じてもられるような場であることがよいのでないかと考えました。
暮らしとつながるとはどういうことかを考えてみると、何気なく手に取ったものが伝統的工芸品だった、気がついたら民芸品を使っていたと言う出会い方が自然ではないかと思います。現代の暮らしとつながり、未来にも続いていくということは、そういう風景が自然と残っているということではないかとも思います。その風景をこれからも続けていくために、工芸品などを特別扱いしすぎず、さまざまなものづくりと一緒に取り扱うことで、現代の暮らしにつながっていくようなものづくりのあり方を紹介していきたいと考えています。
知る、深める、使う
工芸のある風景をうむ
福岡県には国指定の伝統工芸品(経済産業大臣指定伝統的工芸)が7品目、県指定の伝統工芸品(福岡県知事指定特産民工芸品)が35品目あります。(2023年2月現在)
アクロス福岡店では、工芸品を中心に、福岡のものづくりのこれまでとこれからをつなぐ場にしていきます。つなぐために、これまでの工芸やものづくりを知り、そしてこれからどのように活かしていけるのかを“つかいて”、“つくりて”と共に思考していく必要があるのではないかと思います。
取り組むこととして、まずは福岡の工芸やものづくりを知ってもらうきっかけを作っていきます。また、その魅力やどういったものかということをより深く理解してもらえるようにしていきたいと思います。そのために、福岡のものづくりだけではなく、他の地域の工芸やものづくりも同じ場に並べ見比べてもらうことは、それぞれの特徴や価値を知るためにも有効な手段ではないかと考えています。
そして、工芸を日々の生活や暮らしにいかに取り入れてもらうかということを考えていきたい思います。工芸や地域のものづくりは暮らしや心を豊かにしてくれるものです。変わりゆく現代のライフスタイルの中でも身近なものに感じてもらえるように提案していきます。
まずは“ここにある”ということを知ってもらうこと、そこから現代の暮らしに自然とつながるために何ができるのか。
福岡の工芸のこれまでとこれからをつなぐために、アクロス福岡店という場で日々考え、実践していきます。
*イメージ画像です。実際とは異なる部分がございます。