【産地コラボMONPE】 産地を着比べる “あったかMONPE”

ただ今、うなぎの寝床 旧丸林本家にて、「産地コラボMONPE」を特集中です!

産地コラボMONPEは、様々な産地の特徴がある生地をあてはめることで、その違いを体感し、着比べてもらうためのMONPEです。

うなぎの寝床のMONPEは久留米絣からスタートし、活動を続ける中で、全国の産地のつくりてとつながりはじめました。
全国の産地にはそれぞれの成り立ち(土地・歴史・気候 etc)や、生地に特徴があります。着心地の違いはどこからくるのか?を紐解いていくと、各産地の成り立ちが関係していることがわかってきます。また、それぞれを並べてみることで、各産地の特徴が見えてくることもあります。

今回は、あたたかな生地がある遠州(静岡)、尾州(愛知・岐阜)、備後(広島)、筑後(福岡)の4つのMONPEとその産地を紹介します。MONPEを通してそれぞれの風合いと産地の背景も体感してもらえたらと思います。

◯産地コラボMONPEの商品一覧はこちら

 

MONPE 遠州 コーデュロイストレッチ

風合いの特徴
・ついなでたくなる、手触りのなめらかさ。
・コーデュロイならではの光沢感。細畝で上品な印象。
・ストレッチ糸混でのび〜る穿き心地。

ロープから衣類まで。多彩な織物産地
静岡県西部の遠州地域では、県内を流れる天竜川の豊かな水や、温暖な気候により、古くから綿花栽培が盛んで、綿織物も発展を遂げてきました。天竜川を境に西側は薄手織物のシャツ生地、東側は船の帆布づくりをルーツに厚手織物のコーデュロイ産地として東西で異なる発展をしてきました。明治時代に豊田佐吉(トヨタグループ創始者)が日本初の動力織機を発明したことで織物生産が飛躍的に伸びます。その後も織機開発が盛んに行われ、素材や織り方も多彩な織物産地となりました。

◯MONPE 遠州 コーデュロイストレッチの商品一覧はこちら

◯【コラム】 遠州コーデュロイストレッチ #1 / コーデュロイはどんな生地?

◯【コラム】 遠州コーデュロイストレッチ #2 / 産地の成り立ち “土地と人”

 

MONPE 尾州(再生ウール)

風合いの特徴
・穿いた瞬間から伝わるウールのあたたかさ。
・再生羊毛ならではの深みのある色味。
・「全然もんぺってわからないね、ちゃんとした場所でも履けるね」との声も。

時代に合わせて、柔軟に素材をシフト
愛知県一宮市を中心とした尾州エリアは木曽川のもとで、桑や麻の栽培に適した土壌と染色や織物加工に欠かせない軟水に恵まれた地域です。古くは麻や絹、江戸時代には綿織物が織られてきました。しかし、1891年の大地震や安価な綿花輸入の影響を受けて綿織物産業は衰退の一途を辿ります。そこで、尾州の人々はこの地でできることを模索。三重県の四日市港が近く、原料の輸入羊毛が手に入る立地でもあったため、毛織物生産へと移行していきました。現在は、世界三大毛織物産地のひとつにも数えられる毛織物の一大産地です。

◯MONPE 尾州の商品一覧はこちら

◯【コラム】 毛織物産地・尾州に息づく「再生羊毛」

 

MONPE 福山デニム デニムストレッチ

風合いの特徴
・ジーンズと比較して軽い。もんぺだから着脱も楽々。
・使い込んで楽しむ経年変化の味わい。

姿を変えて生きる、染め・織りの技術
広島県東部の備後地域は、かつては海だった福山平野にあります。江戸時代に初代福山藩主の水野勝成が干拓事業を行い、塩害に強い綿花栽培を奨励したことで、芦田川流域では綿織物づくりが行われてきました。明治期以降からは和服用反物として全国に出荷された「備後絣」の一大産地として発展。生活様式の変化で絣生産は減りましたが、戦後に絣生産の技術が受け継がれ、現在は日本一の生産量のデニム産地となりました。藍染を応用したロープ染色や織布技術が、使い込むほどに味わいが出るデニムの経年変化をもたらします。

◯MONPE 福山デニムの商品一覧はこちら

 

MONPE 久留米絣 綿モール

風合いの特徴
・久留米絣のやわらかな風合い。
・今までの久留米絣とはちょっと違う、あたたかな肌あたり。

「柄」と「風合い」のアイデンティティ
福岡県南部の筑後地域は、筑後川の豊富な水資源に恵まれ、綿花栽培や藍染が行われてきました。久留米藩が産業として生産を奨励したこともあり、先染め織物の「久留米絣」が盛んに織られるようになりました。江戸時代後期に、当時12〜13歳だった少女が発案した織物で、あらかじめ染め分けた糸を使って構成する、かすれたような模様が特徴です。また、旧式のシャトル織機を使用しゆっくりと生地を織ることで糸に必要以上の負担をかけず、やわらかな風合いを生み出しています。最盛期に比べ産地は縮小していますが、新たな絣づくりや海外発信など、様々な挑戦を織元が行っています。

◯MONPE クリエイティブチャレンジ No.2 久保かすり織物 綿モール経絣

◯MONPE 綿モール MUJIの商品一覧はこちら

 

【旧丸林本家にて特集中】 産地を着比べる “あったかMONPE”

■ 開催概要
うなぎの寝床 旧丸林本家
2023/1/13〜2/22
時間 : 11:00〜17:00
定休 : 火・水(祝日営業)
住所 : 福岡県八女市本町267
電話 : 0943-22-3699

今回は、あったかMONPEとその産地について紹介しました。
MONPEを通して様々なテキスタイルを体感し、比べて楽しんでいただけたらと思います。

 

読み込み中…