昔ながらのもんぺの形状を踏襲したシリーズ「ファーマーズMONPE」に縞3種、無地6種を追加しました!
うなぎの寝床では、久留米絣の特徴のひとつに着心地の良さがあると考え、風合いを日常の中で体感しやすいよう、現代風MONPEでは無地を多く取り入れてきました。久留米絣というと「柄」のイメージがありますが、風合いの良さであったり、先染めであったり、シャトル織機を使用していることであったり、他にも特徴があります。うなぎの寝床では、久留米絣の要素を分解しながらそれぞれの要素にできることを色々と考えていきたいと思っています。その中で、今回は「縞」と「日本古来の色」の表現に取り組みました。
縞は江戸時代以降に庶民の間で流行しました。様々な制限がある中で、縞という柄の表現を楽しんでいたのではないかと想像します。そして縞には、子持縞・唐桟縞・滝縞など細かく名前があります。
無地には、勝色・露草色・銀鼠色・松葉色・支子色・猩々緋色を選びました。古くから日本では、色を細かに識別し、それぞれに名前をつけていました。例えば、藍色だけでも紺色、浅黄色、空色など・・・何十種類もの色の名前があります。このような細かい色の表現について今後も考えていきたいと思い取り組んでいます。
Farmers’ MONPE(ファーマーズもんぺ)とは?
うなぎの寝床が開発した現代風のスリムタイプのもんぺの元となる、畑仕事で着られている形で全体的にゆったりしたラインのもんぺです。
1. 歴史的な視点
1942年、戦時中の空襲演習の時の動きやすい活動衣として「もんぺ」は始まりました。戦争が終わり、その着心地の良さから農作業着として定着をし、福岡県久留米周辺では農作業着の定番といえば「もんぺ」というイメージが定着しています。ファーマーズMONPEは、その農作業着の型をベースに制作したものです。この戦後の農作業着の型を体感してもらい、その歴史を体感してもらおうというのが歴史的な視点です。
◯「もんぺ」とはなんぞや。日本化されたズボン型洋服。
2. 機能的な視点
農作業着として歴史を刻んできたもんぺは、運動性を確保するためにお尻周りからふくらはぎまで幅が広く、足回りにゆとりがあります。また、ファーマーズMONPEは久留米絣を使用し、吸水性がよく、乾きが速いので、作業着としてはもちろん、軽めの運動などにもご着用いただけます。ゆったり穿きたい方や、現代風もんぺでひざ下の細さが気になる方にもおすすめです。
ファーマーズ MONPEで展開し伝える柄
ファーマーズ MONPE を通して伝える久留米絣の柄として無地と古典柄そして縞を中心に展開を考えています。縞や古典柄は着物やもんぺなどの定番柄として古くから親しまれてきた柄です。
今回仲間入りした色柄