久留米絣のための靴下 くくり糸 size1(22-24cm)
地域文化商社としての
オリジナルプロダクト
品番 | 10018028 |
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つくりて | うなぎの寝床 |
地域 | 福岡・八女市 |
サイズ | 22~24cm |
原材料 | 綿92%,ポリエステル6%, ポリウレタン2% |
お手入れ | ・くくり糸の特性上、製品ごとに模様やサイズ感に若干の差異があります。 ・くくり糸を使用しているため、通常の靴下より玉状の結び目が多く見えることがあります。 ・色落ちの可能性は低いですが、使い始め数回は分けて洗濯ください。 |
配送 | クリックポスト/2足まで、レターパックプラス/4足まで可能です。 |
- ご覧になっているモニター環境などにより実際の色と異なって見える場合があります。
- 実店舗でも同時に販売しておりますので、タイミングによっては欠品の場合がございます。万が一欠品していた場合にはご連絡させていただきます。予めご了承ください。
- ギフトが複数ある場合は、梱包数と同数を選択してください。(組み合わせが複数ある場合は、通販注文時の備考欄に記入してください。)
久留米絣の柄を生み出すのに欠かせない「くくり糸」を使った靴下
福岡県南部の筑後地方で織られる久留米絣には、多種多様な柄や模様があります。その柄や模様はプリントではなく、「くくり」という工程を用いて表現されます。くくりとは、糸を染め分ける防染技法で、織る前の糸を1本1本別の糸で括ることで、染まる部分と染まらない部分をつくり、柄や模様を表現しています。この靴下には「くくり」の際に、括る方に用いられる糸を使用しています。通常くくり糸は染色が終わった時点で役目を果たしますが、さらに活用できる方法がないかと考え、この靴下ができました。
久留米絣を深く知ってもらうために取り組んでいる「久留米絣のための」シリーズの第二弾です。第一弾のハンカチでは、久留米絣の多様な柄や模様の技法ごとの種類について、今回の靴下では「くくり糸」について知ってもらうことで、奥が深い久留米絣をより知ってもらいたいと考えています。
知れば知るほど奥が深い、久留米絣
久留米絣とは
福岡県南部の筑後地方で江戸時代から200年以上織られ続けている綿織物です。久留米絣の特徴は、織る前の糸を1本1本染め分けることで表現する柄や模様、そして昔ながらの織機で織ることで生まれる風合いの良さです。
無地や縞模様、たて絣、よこ絣、たてよこ絣など技法ごとに様々な種類の柄や模様があります。柄や模様を表現するのに欠かせないものが今回の靴下に用いている「くくり糸」です。
「くくり糸」を用いる久留米絣の「くくり」
「くくり糸」とは何か
くくり糸は、久留米絣の柄や模様を表現するために糸1本1本を染め分ける「くくり」の工程で用いる綿糸です。この靴下で使用しているものが、このくくり糸であり、画像ではくるくると巻き付けられている部分の糸のことを指します。
画像の状態まで準備した糸を染めた後に巻き付けているくくり糸を解くと糸に染まっている箇所と染まっていない箇所ができます。その染め分けられた糸を織ることで柄や模様を生み出していきます。
久留米絣の柄や模様を表現するには「くくり」という工程が欠かせません。
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染め分けられた糸
「くくり」によって染め分けられた糸は、括った箇所は元の色が残り、括っていない箇所が染まります。
久留米絣は糸1本1本を染め分けられた糸を用いているので、織りあがった生地には裏表がありません。
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括っていた方の「くくり糸」
「くくり」では、糸を何重にも巻きつけることで内部に染料が入らないようにします。表面に近い部分だったのか、中心に近い部分だったのかなどの括られていた時の箇所によって、糸の染まり方にムラがでます。
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靴下を編むために巻きなおされた「くくり糸」
染色後に解かれたくくり糸は、糊抜きや巻きなおし、改めての糊付けなど靴下を編むために適した状態になるように整えられます。
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一足ごとの微妙な模様のちがい
くくり糸はそれぞれの糸1本1本の染まり具合が異なり均一ではないため、靴下になった時に微妙な模様の違いが生まれます。
産地資源活用の可能性を探る - くくり糸を靴下へ -
くくり糸は久留米絣にとって欠かすことのできない存在ですが、通常「くくり」の工程による染め分けを終えると役目を果たします。この産地資源であるくくり糸を活用できないかと模索していく中で靴下という形にたどり着きました。
今回、この靴下を開発するにあたり「野村織物」「筑後染織協同組合」「萱澤商店」「井上コーポレーション」に協力して頂けたことで靴下という形にすることができました。
染色後のくくり糸をその後使用していくためには管理と手間が必要になりますが、今後継続的に使用していくための流れつくりを野村織物に協力頂き、筑後染織協同組合にはくくり糸を編むために適した状態に整える部分を、萱澤商店にはくくり糸という糸の特性を踏まえた上での靴下の仕様やどの靴下工場と作るのがよいのかを一緒に考えてもらい、そして井上コーポレーションには靴下を実際に編んでもらっています。
くくり糸は久留米絣産地の資源ではありますが、今回他の産地や技術とも組み合わせることでこれまでと違った形の可能性を見出すことができました。靴下となることで新たな価値が生まれ、靴下となったことで「くくり糸」のことを伝える、知ってもらえる機会を持つことができるようになりました。今後も産地資源の活用方法の可能性を探っていきたいと考えています。
久留米絣の工程動画 / 化学染料機械織り
靴下の一大産地・奈良県で活動する萱澤商店と井上コーポレーション
萱澤商店
糸の卸会社である萱澤商店は、靴下の産地・奈良県で、糸という素材と人をつなげる役割を担っています。また、道具紡績工場から出た落ちわたを使用するリサイクルコットンなどの販売や、そのリサイクルコットンを使ったオリジナルブランド「saredo」も展開されています。
井上コーポレーション
創業1948年の靴下生産会社・井上コーポレーションは、同じ奈良県で活動する萱澤商店を始め、全国の靴下会社から集まる靴下生産の依頼に応え続けてきました。
シングル機を中心に編み機を約100台保有し、平編みやジャガード、レース編みなどさまざまな編みに対応するなど、使い手に寄り添った靴下の生産を行っています。
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