About Store店舗のこと
ローカルではなく
ネイティブな風景をつなぐ
近年、東京や大阪などの都市に対し、地方は「ローカル」として一つのムーブメントが起こり、魅力として取り上げられると同時に、消費されているようにも感じます。ローカルというのは単純に地方のことをさします。地方では「地域でつくられたものは全ていいもの、誇りをもてるもの。」という信仰が少なからずあります。しかし、それは違うのではないか?と思います。土地に根ざして、地の利を解釈し現代に合わせて価値を転換できているものが素晴らしいのです。私たちは、その土地らしさを感じることのできる文化をネイティブ(NATIVE)と呼ぶことにし、そこに、土地性・歴史性を重んじ、未来に対して思考し続ける人が、営みを持続しながら活動する風景をネイティブスケープ(NATIVESCAPE)として定義します。
うなぎの寝床
旧寺崎邸NATIVESCAPE STORE
地域文化の風景をつなぐため
ものを介した文化の共有を行う
2012年7月1日にうなぎの寝床は九州ちくごのアンテナショップとして運営をはじめました。地域には魅力的な人がいて、面白い土地の背景があります。それらが、交流を繰り返すことによって地域のものづくりの文化というのは醸成されています。この文章を書いているのは2020年7月です。2012年から8年間はアンテナショップは地域のものをちゃんと発信して生活者に届けることを仕事として行ってきました。しかし、私たちの仕事は、ただ文化を伝えるだけではなく、その土地らしさ(NATIVE)の風景(SCAPE)をつないでいくための意識が大事だなと思いました。九州ちくごのアンテナショップから進化し、九州を中心にした日本の地域文化、ネイティブなランドスケープをつなぐ場所として活動していきます。
うなぎの寝床
旧丸林本家UNA PRODUCTS
地域文化を解釈して生まれた
ネイティブプロダクトをつくる
NATIVESCAPE STOREとしてのうなぎの寝床旧寺崎邸は、つくりてのオリジナルの商品のセレクトを行います。対して本店の役割も見直します。うなぎの寝床は2011年からはじまったもんぺ博覧会を引き継ぎ、毎年開催し、最初はただのイベント企画者だったのですが、2015年ごろから、織元さん、縫製工場さんと共に商品をつくり、オリジナルとしてのMONPEができあがり、メーカーとしてのうなぎの寝床という役割が大きくなってきました。自分たちでも型(デザイン)と文脈(歴史)に解釈を加えながらものをつくっています。これによって、産地や産業、工場の背景を伝えることができればと考えています。そのようなもの「UNA PRODUCTS(うなプロダクツ)」を集めた場です。
うなぎの寝床
ららぽーと福岡店LALAPORT FUKUOKA
つかいてに近い場所で
つくりてとつかいてを繋ぐ場
既に地域文化に興味がある人たちだけではなく、むしろ工芸やものづくりに興味がない人にも、地域文化を含んだ「もの」を見てもらい、興味を持ってもらいたいという気持ちで八女以外にも店舗を設けました。生活者(つかいて)に近い場所で、「つくりて」と「つかいて」の双方のコミュニケーションを誘発できる取り組みを行っていきます。多くの方に地域文化の背景や、産地のこと、地域のこと、文化のことを考えてもらえるきっかけの場となるよう、NATIVE SCAPE PRODUCTS(つくりての商品)とUNA PRODUCTS(うなぎの寝床オリジナルの商品)どちらも揃えています。
うなぎの寝床
アクロス福岡店ACROS FUKUOKA
福岡の工芸の「これまで」と「今」を知る
そして、「これから」の風景を考える
アクロス福岡店では、福岡の工芸品を中心に多種多様なものづくりを扱うことを通して、現代の暮らしに、また未来へとつながっていくものづくりのあり方や関わり方を思考していきます。暮らしにつながるとはどういうことかを考えてみると、何気なく手に取ったものが伝統的工芸品だった、気がついたら民芸品を使っていたという出会い方が自然でよいのではないかと思います。地域のものづくりが現代の暮らしとつながり未来に続いていき、その積み重ねにより日常の風景としても残っていく。そのために、“今ここにある”ものとの出会いや日々の暮らしの中で身近に感じるきっかけをつくり、そしてものづくりの成り立ちや背景を含めた“これまで”も伝えます。福岡の工芸のこれまでとこれからをつなぐための場として日々実践していきます。
うなぎの寝床
愛媛大洲店EHIME OZU
四国瀬戸内のものづくりを伝える
ものを介して地域文化を紐解く
愛媛県大洲市は愛媛県南部に位置し、肱川を中心に発展した街です。肱川は瀬戸内海と繋がり、各地との交易や交流、人の行き交いが生まれました。そういった背景を持つ大洲市で四国瀬戸内のものづくりを伝えていきます。ものづくりには、それぞれの地域の土地性が大きく関係しますが、土地性だけでなく、技術の伝承や他地域との交流から生まれたものもあります。一つ一つそれぞれを見つめつつ、点と点を繋げていくことで見えてくることや発見もあります。これまでの活動で培ったことを活かして四国瀬戸内のものづくりを伝えると同時に、愛媛や四国、瀬戸内、そして日本のものづくりや地域文化についても考え続けていきたいと思います。
うなぎの寝床
下北沢店SHIMOKITAZAWA
「食」「食文化」を通して
地域文化を伝える
マイクロコンセプトショップ
下北沢店は、グループ会社である鎌倉山米店が運営するおにぎり屋に併設しているサテライト店舗として、“食”や“食文化”を切り口に都市部で地域文化やものづくりとの接点をつくる場を目指します。「食」を切り口とした場合にも、土地やものづくりの風景が広がります。例えば、品川の“やきとん”と墨田の“皮のなめし”にも繋がりが見えてきたり、ものづくりの背景を紐解くことで見えてくることや意外な発見があったりします。食とものづくりには共通項や関係することも多く、私たちが衣類として身につけている“綿”は、野菜と同じく畑で育つ「農作物」として捉えることができます。他にも、「食べ物」として口にする“たけのこ”は、成長すればザルや籠などの「道具」にもなります。多様な地域文化に触れてもらうきっかけを生み、新たな視点を提案する場にしていきます。
指定管理施設
旧大内邸
人と文化が行き交う場
白城の里 旧大内邸
八女市立花町の山あいにある古民家「白城の里 旧大内邸」は明治から昭和の初期にかけて、日中友好親善につとめた政治家である大内暢三の生家です。一時は廃屋寸前の状態になっていましたが、地元の方々を中心とする旧大内邸保存会が保存活動に取り組み、現在の姿に修復しました。今では、八女市指定文化財に指定され、この地域の文化を継承し、人々が交流する拠点となっています。
建物内を見学していただくだけではなく、旧大内邸でのゆっくりとした時間を感じてもらえるようにお飲みものを提供しております。季節ごとに変化する木々や植物を眺めたり、鳥たちの声に耳を傾けながら、建物も土地も楽しんでもらえればと思います。地域内外の方が行き来して、交流が生まれるような場の活用と取り組みをしていきます。
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