【迎春ことはじめ】九州・沖縄のうつわ

うなぎの寝床が本拠地とする九州・沖縄地方には、地域ごとに多くの窯元が点在しています。
つくりてたちは、土地ごとに受け継がれてきた素材や技法を大切にしながら、うつわ一つひとつの表情と向き合い、今の暮らしにふさわしいかたちや表現を模索し続けています。それぞれの窯元・つくり手が伝えたいこと、大切にしている想いや個性を改めてご紹介します。

 

食器・皿のラインナップ

 

 

鬼丸豊喜窯

暮らしの中で使われるうつわとして発展してきた「小石原焼」。
鬼丸豊喜窯のうつわは、気負いのないシンプルな佇まいとほどよい軽さ、そしてひとつひとつに職人の丁寧な手仕事が感じられます。
さりげなく施された、小石原焼ならではの伝統的な幾何学模様もお楽しみいただけます。

 

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柳瀬本窯元

柳瀬本窯元では、小石原焼の伝統技法である飛び鉋をベースに、小石原焼の色としてはあまり使われない黒呉須や、黄みがかった道化(どうけ)釉の釉薬をつかったうつわをつくっています。「伝統的な技を活かしながら、現代を生きる今を表現した作品作り」を目指し、使うことで魅力が理解できる〝用の美“のうつわづくりを続けています。

 

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祐工窯 阿部眞士

祐工窯では、李朝や古伊万里の流れをくむ白磁を中心に、色絵やルリ釉なども制作しています。磁土や釉薬を試行錯誤しながら生まれるひとつひとつの表情が、作品の魅力となっています。日々の暮らしの中で使うことで、その奥深さや美しさを感じられるうつわです。

 

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瑞穂窯

瑞穂窯では、小代焼の伝統的な釉薬や技法を受け継ぎつつ、その枠にとらわれず、和洋どちらの暮らしにも馴染む現代の生活に寄り添ったうつわを探求し、制作しています。小代焼は熊本県北部で作られる焼き物で、1632年に藩主・細川忠利の命により始まったと言われています。素朴な風合いの中に力強い造形が感じられ、釉薬のかけ流しの大胆さも魅力です。

 

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224porcelain

224porcelainは、温泉やお茶で有名な佐賀県嬉野市の陶磁器の産地「肥前吉田」で生まれた磁器ブランド。「商品を永くつくる」を追求し、廃版にしないデザインとは何かを考えながら、シンプルでユニークな造形の制作やデザイナー・ブランドとの共作に取り組んでいます。歴史と技術を礎に、これまでの価値観にとらわれず、新しい肥前吉田焼の可能性を探求しています。

 

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JICON

JICON(磁今)は、現代という「今」に作る「磁器」を、仏教用語の「爾今(じこん)」=今を生きる、という意味に重ね、さらに創業350年の今村家が作る「磁器」という意味も込めて名付けられたブランドです。JICONの磁器は、素材の温かみを感じるややマットで柔らかい白さが特長。釉薬作りや成形、焼成、仕上げまで、すべての工程を自ら行い、天草陶石を使った白磁の技術を生かした日常使いのうつわを制作しています。

 

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副千製陶所

江戸時代に日用雑器を中心に盛んに焼かれた肥前吉田焼。佐賀の肥前吉田焼窯元「副千製陶所」の代表的なうつわには、かつて旅館や学校、公民館などで親しまれた水玉柄の茶器があります。染付は、古典的なうつわ(骨董品)の趣を目指してつくられており、ひとつひとつ職人による手描きです。

 

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マルヒロ

長崎県波佐見町にあるマルヒロは、「使われるためにあり、よく使い込まれ、そして使い古される」——そんな「道具」づくりを目指しています。波佐見焼は、大量生産を得意とし、成形・型起こし・釉薬・窯焼きといった工程をそれぞれ分業で行う体制が特長です。江戸時代の「くらわんか碗」の風合いを再現した丸文・菊文・麻の葉文の3種の絵柄をあしらった「いろは」シリーズや、ポップな色合いのブロックマグ「HASAMI」シリーズは、マルヒロを代表するうつわです。

 

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西海陶器

波佐見焼商社として70年以上活動してきた「西海陶器」が、アメリカ在住のデザイナー・篠本拓宏氏とともに生み出した、波佐見焼ブランド「Hasami porcelain」のアイテムです。日常使いのうつわとして発展してきた波佐見焼の流れを受け継ぎながら、世代や国を問わず、誰にでも手に取りやすい現代的なテーブルウェアを提案。「Hasami porcelain」は半磁器のため、陶器の温かみと磁器の耐久性を兼ね備え、ざらりとした質感も魅力です。

 

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育陶園

育陶園は、沖縄の土や手作りの釉薬にこだわり丁寧に焼き物を生み出しています。唐草線彫や魚紋と呼ばれる技法や絵柄が特長で、焼成前のうつわに刃物を使って模様を彫り込む「線彫」は、育陶園を代表する技法のひとつです。下絵を描かず、職人の手でひとつひとつ彫り上げられたうつわには、縁起のよいさまざまな文様が施され、美しい佇まいが引き立ちます。

 

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