2026年のはじまりに、そっと福を呼び込む縁起物を。
日本各地で愛されてきた郷土玩具には、その土地ならではの願いや物語が込められています。新しい一年を、“福よか” な縁起物の郷土玩具とともに迎えてみませんか。
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孫次凧 セミ 中
「正月に凧あげ」をするようになった由来は様々あるようです。
新年の時期に健康を祈る遊びとして。他には年の初めに男の子の誕生を祝い、健康に成長することを祈る儀礼として。
陰陽五行説より無事にお正月を迎えられるようになど。正月遊びの玩具としてだけではなく、お部屋のしつらえにも。
たおれんだるま
木工家具メーカー、ID HOUSEがつくる「不撓楽天達磨(たおれんだるま)」は、家具を製造する際に出る廃材(クスノキ)で作られた四角いだるま。
「失敗してもへこたれず目的を持って挑み続け、不運や困難にぶつかっても屈せずに立ち上がろう」というつくりて自身の強い思いが込められています。
太宰府木うそ
毎年1月7日、福岡県・太宰府天満宮で行われる「鷽(うそ)かえ神事」。
菅原道真公の護り鳥・使い鳥とされる鷽をかたどった「木うそ」を用い、「かえましょ、かえましょ」と声をかけ合いながら、互いの「木うそ」を取り替える行事です。
こうして交換することで、その一年のうちに知らず知らずについてしまった“嘘”を、天神様である菅原道真公の“誠の心”へと取り替えていただけると伝えられています。
鯛抱き人形
福岡県福津市・津屋崎で、江戸時代後期から作られてきた「津屋崎人形」。
古くから、鯛や海老、狐面など、縁起の良いものを抱いた人形が多く受け継がれています。それらの縁起物から力を授かり、子どもが健やかに成長するように――そんな親の祈りが込められた郷土玩具です。
寒水のガラガラ
佐賀県三養基郡(みやきぐん)あたりで800年以上前に作られていたとされる、寒水(しょうず)のガラガラ。
猿は、さる=病が去る、勝る(まさる)などの意味を表し、厄除けや縁起物とされています。玄関先に飾ったり、お祝いごとの贈り物にも。
福助 お年寄り羽織
こちらも、福岡県福津市・津屋崎で江戸時代後期から作られてきた「津屋崎人形」のひとつ。
福助は、江戸時代の正装である裃(かみしも)を身につけ、ちょんまげ姿で正座し、お辞儀をしている男性の人形を指します。「真面目に働くことが福を呼ぶ」という考えを象徴する存在でもあります。商売繁盛、千客万来、出世開運、長寿など、さまざまな福を招くとされる縁起物。
福かぶり猫

博多人形は、筑前福岡藩初代藩主・黒田長政が招集した職人によって作られた素焼き人形をルーツとする土人形で、約400年の歴史を持っています。
博多人形師・小副川太郎さんが手がける猫の博多人形は、狭いところが大好きな猫の習性(箱や袋に入る姿)を「袋をかぶる=福をかぶる」として表現したもの。さらに、「福をかぶる」から「福岡」ぶるへと転じる言葉遊びも粋で、まさに福岡ならではの新郷土玩具です。
厚賀人形店✕COMPANY Mr. Tongue
紐を引っ張ると舌を出し、目を丸くするからくり人形「Mr. Tongue」は、「おばけの金太」をベースに制作されたものです。もとは“顔だけ”のからくり人形でしたが、COMPAYのアイデアから金太に体がつくられることに。言い伝えによれば、熊本藩初代藩主・加藤清正公が熊本城を築いた際に仕えた足軽がモデル。皆から「おどけの金太」と呼ばれ、人気者だったとか。そんな金太の“人気にあやかりたい”という願いを託すのにもぴったりの人形です。
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