使うほどに育つ”料理の相棒” / 南部鉄器 OIGEN
岩手県奥州市で南部鉄器を手掛ける及源鋳造(OIGEN)の鉄器たち。
オンラインショップでもご覧いただけるようになりました。
鉄器はたくさんの熱を鍋全体に蓄えるため保温性が高く、食材に熱をまんべんなく伝えます。食材の中心部にまでじっくりと均一に火が通ることで旨味を引き出します。
テフロン加工のフライパンや湯沸かし器などの便利な道具と比べると、扱い方が難しそうなイメージのある鉄器製品。一方、前者のような便利な道具の中には、数年すると劣化して廃棄せざる得ないものも多くあります。
鉄器は、「使い始め」「毎回の使用後」「(万が一)サビが出た場合」と、その時々にあった正しいお手入れをすれば、世代を超えて何十年も使い続けられる道具です。
使用回数を重ねるうちに、鋳肌に油(もしくは湯垢)が馴染んでいき、錆びにくく、焦げつきにくく育っていきます。道具と向き合い、手間をかけて育てていく愉しみは鋳物ならではです。
■ 商品ラインナップ
底面に厚みがありフライパン全体にムラなく熱が伝わるため、食材のうまみを閉じ込め、余分水分を瞬時に蒸発させます。
また、輻射熱(ふくしゃねつ)が食材の芯からじっくり熱を伝えるため、食材からの水分を適度に保ちます。野菜を炒めたとき、外はシャッキっと中はしっとりとした仕上がりになります。盛り付けやすい口付きデザインかつ深さがあるフライパンなので、スープ状の料理にもおすすめ。
蒸気孔付きの蓋がついた鉄鍋。鉄蓋が対流熱を閉じ込め、食材全体に熱を伝えて旨味を引き出します。
深めの鉄鍋は、カレーや炊き込みご飯などに便利。煮る・蒸す・炊く・揚げるをこなす、日用使いにぴったりな鉄鍋です。
浅めの鉄鍋は、炒め物や餃子などの蒸し焼き料理、パエリアなどにもおすすめ。
料理ができたらそのままテーブルへ運べば、器としてもお使いいただけます。
木蓋付きの鉄鍋。適度な深さがあり、おでんや水炊き、寄せ鍋などにおすすめです。
焼杉でできた木蓋は、対流熱を閉じ込め食材にじっくり熱を伝えるだけでなく、余分な水分を吸収してくれます。伝統的なデザインですが、直火はもちろんIHにも対応。
鉄瓶で沸かしたお湯は、水の中に含まれるミネラルが鉄瓶内部に付着することで軟水化し、まろやかで美味しく頂けます。
鉄瓶でつくる白湯でお茶やコーヒーをお愉しみください。
他サイズ:1.85L
・瓶敷
熱からテーブルを守ってくれる鉄器の使用には欠かせない鍋敷。
使わない間は立てかけてディスプレイとしてもお楽しみいただけます。
左:瓶敷 雪格子
中:瓶敷 角プレート
右:瓶敷 唐花
■ つくりて紹介 / 及源鋳造(岩手県・奥州市)
岩手県奥州市の鉄器の歴史は、1090年頃に奥州藤原氏が平泉に栄えた時代に始まります。及源鋳造は、その鉄鋳物技術を受け継ぎつつ、1852年奥州市水沢に及川源十郎鋳造所として創業、1947年に及源鋳造株式会社となりました。「南部鉄器」の名で親しまれる、鉄鍋・鉄瓶・鉄急須などを時代を超えてつくり続けています。「南部」とは江戸時代の南部藩に由来し、鋳造において必要な砂鉄や鉄鉱石、北上川や山からの砂・粘土、燃料となる木炭などの資源が豊富にありました。岩手県には鉄器の二大産地、美術工芸品としての「盛岡の鋳物」と、生活道具としての南部の「水沢の鋳物」があります。及川源十郎鋳造所時代は、ご飯を炊く「つば釜」や「お汁用の鍋」、牛馬など家畜用の「カイバ桶」など生活に必要なものをつくり、現在は伝統の職人技を継承しながら新たな製法を開発し、暮らしに寄り添う日常使いの鉄器を手間をかけて育てていく愉しみを提案しています。