口永良部島の「てんご(=竹かご)」の技術を応用したスツール。素材としての竹の可能性を思索。
商品ページ:https://unagino-nedoko.net/product/tax_maker/tengoya/
地域文化商社・うなぎの寝床(福岡県八女市)は、てんごや(福岡県星野村)の竹編みのスツールのオンライン取り扱いを開始いたします。
※店頭でも販売しております。
全国有数の竹の産地でもある福岡県八女市の星野村に「てんごや」の工房を構える染谷さんは、鹿児島県の離島・口永良部島で竹細工と出会いました。竹は生育が早く、2年も経てば素材として使える上に、使い方次第で強度のある建材から日常の道具まで、用途に合わせて幅広く使える柔軟性もあります。そんな竹という素材に無限の可能性を感じている染谷さんは、竹細工の「作品」ではなく、実用的で丈夫な道具を生み出したいという思いでものづくりを続けています。
うなぎの寝床では、竹の産地で新しく竹の可能性を広げている染谷さんの活動をNativescape (ネイティブスケープ= 地域固有の文化と物語を重んじながら、未来へとつないでいく人々がいる風景)として捉えています。
商品詳細
商品名:竹編みのスツール
価格 :50,000円(税込)
竹編みの技術だけでつくられており、三層構造の骨組みと目の詰まった竹編みで、人の体重を安定して支える強度を持っています。また、竹だけでできていて内側は空洞なので、軽く扱いやすいのも特徴です。底面にはゴムが編まれており、床の保護や滑り止めの役割を果たします。使い始めは若さのある青みがかった色ですが、経年によって光沢のある飴色に変化していきます。
てんごやについて
全国有数の竹の産地でもある八女の星野村に工房を構える染谷さん。素材は、竹細工に最適である真竹を自ら採取し加工して使っています。竹は水分・養分が豊富な春からお盆にかけて行うとカビやすいため、竹取りに最適とされる9月から11月にかけて採取しています。取った竹は表面の皮を剥がして青竹のまま必要な太さまで割っていき、丁寧に面取り処理をした竹ひごで椅子やスツールなどに編み上げていきます。骨組みを使わずに編みの技術だけで強度を持たせた画期的な構造体を、試行錯誤を繰り返しながら自ら開発しました。少ない道具で伐採から加工まで1人で全ての工程が完結でき、道具の材料としてだけではなく、炭(燃料)や食料としても活用できる竹。てんごやは「竹という素材で生活のすべてを創造できるか?」という染谷さんの挑戦の場でもあるのです。