【雑感にょろり】オランダ「MONO JAPAN」展示会。佐賀のものがオランダ人と出会ったら。#1 佐賀ものづくり編

【活動レポート”にょろ”】オランダ「MONO JAPAN」展示会。佐賀のものがオランダ人と出会ったら。#1 佐賀ものづくり編

オランダ・アムステルダムで先月2月1日-3日に開催された展示会「MONO JAPAN」にて、佐賀のものづくりを展示販売してきました。うなぎの寝床が佐賀県国際課と一緒に取り組ませてもらったプロジェクトです。
世界的にも知られる”ARITA”以外にも、技術や伝統を活かしながら、フロンティアへの挑戦をしている作り手を紹介し、イタコのように3日間で1000人近い方々に話しまくってきました。
今回紹介した3件の作り手は、包丁や農具を3000種類以上つくる吉田刃物さん、温泉地・嬉野で磁器をつくる224porcelainさん、そして木工家具の産地諸富で自社一貫生産で椅子専門につくる平田椅子製作所さん。
共通点は「攻め」の姿勢です。現状に満足することなく、もしくは危機感を感じながら、海外でのマーケット開拓も含めて、いろんな挑戦を行なっているところばかりです。


そんなみなさんの思いを背負い、オランダの人たちと話していたら、面白いことが見えてきます。当たり前ですが、道具は使う人たちの暮らしと文化に紐づいているということです。
包丁でも、オランダでは肉・魚よりも「野菜用」といわれると、欲しい!となる人が多い。なぜならば、メインディッシュはお皿の上でナイフで切るから。日本のように刺身にしたり、お箸で食べやすい大きさに切ったり、という頻度が少ないように思います。
磁器のコップやウォーターサーバーでも、オランダの人が使い道で思い浮かべたのが、オランダのジン系リキュール「Jenever」。夏には氷やレモンなどを入れて、カクテル風に楽しむらしいです。
椅子も座り心地や足のつき方に関心が高く、裏側をひっくり返して見る人も多いのが印象的でした。日本ではテーブルと椅子をセットで買うことも多いですが、オランダでは一点一点違う椅子を集めていくような文化もあるようです。


どんなにかっこいいデザインだったとしても、結局はどこの国の人でも、自分の生活の中でどこでどう使おう?と必ず考えます。海外展開をする上でも、やはりある程度はそうした現地の文化を泥臭く学び吸収する必要はあるんだなと感じます。
同時に、海外の人は日本のものづくりに対しての「新鮮さ」を求めてもいます。道具そのものだけでなく、その「使い方」に新しい刺激や提案を求めて、こうした展示会に足を運んでいるようにも思いました。
どこまで向こうの暮らしに寄り添い、どこまでこちらの型を残すのか。その塩梅が大切だなと感じます。文化と文化のせめぎ合い、その境界線を探ると、何か新しいものが見えてきそうです。
そういう意味でも、こうした人を通した交流は大切なのだと思います。
次回は同時展示をしてもらった、”オランダハウス”のキュレーターやアーティストたちとのトークのことを紹介したいと思います。お楽しみに。渡邊


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