【イベント】今日が最終日。yohakuの服づくり展。服は限りある資源(渡辺さんの頭の中ツアーレポート)

【イベント】今日が最終日。yohakuの服づくり展。(渡辺さんの頭の中ツアーレポート)

服は限りある資源、yohakuの渡辺さんはそう仰います。
綿は一年に一度しか収穫ができず、コットンボール1つで1gの綿が取れたとして、Tシャツ1枚には200個必要です。
そのコットンを作るには2畳分くらいの畑が必要。収穫した綿を紡績して糸を作り、編みあげて生地にする。その編み上げた木地を染めたり、裁断して縫製するとようやく1枚のTシャツが出来上がります。こう考えると当たり前のことですがTシャツ1枚の見え方が変わってきます。生地が無限にあるとは思わなくなります。

昔の方は物が作られる一連を見ていたので、生地を大切に余すことなく使い切って着物にしていました。渡辺さんも、最近は篠山の方で綿の栽培を手伝われていることもあり、服が資源だと改めて感じているそうです。

流行の移り変わりの大きいアパレル業界は、1シーズンで生地を大量に作り(多く作った方が安く仕上がる)、その生地から限られた数量の服を作りますがシーズンを過ぎると使われなくなります。余った生地の値段も商品に上乗せされるため、1着の値段は自ずと高くなります。
店頭で販売されている服の価格がなぜその価格になっているのかなど、考えたことがなかったので納得する一方で衝撃でもありました。

シーズンを過ぎるとその生地は工場に余ったままでいずれ廃棄される、yohakuさんはその資源を無駄にせず、生地を引き取って再生シリーズの服にアップサイクルして商品にします。蔵に眠っている反物をアロハシャツにします。B反として使われない印半纏を藍で染めてコートにします。そうやって有限の資源を活用しているのです。

コットンは種を守るために周りに張り付いてシェルターの役目となるものです。ウールは羊のシェルター、絹も蚕のシェルター。
その発想でいくと服も人のシェルターだという考えもとても面白いなと感じました。元々シェルターとして生まれた資源を使って、形を変えて人間のシェルターとなる。

本日、企画展最終日となりました、渡辺さんの頭の中を覗いてもらって着心地のいいシェルターを探しに来てください。前田

 

【yohakuの通販】
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【企画展】
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◯ yohakuの服づくり 渡辺さんの頭の中展
会期: 2019年3月8日(金)~2019年3月24日(日)
会場:旧寺崎邸2F 企画展1
時間: 11:30-18:00
休み:火曜・水曜
住所:福岡県八女市本町327
電話:0943-24-8021
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