【もんぺ博・文化祭まであと6日!】デザインは本質を知ってもらうため / 九州ちくごの作り手⑨筒井時正玩具花火製造所

【もんぺ博・文化祭まであと6日!】デザインは本質を知ってもらうため / 九州ちくごの作り手⑨筒井時正玩具花火製造所

https://note.mu/unagi_watanabe/n/n3dbec5544a44
伝統工芸やものづくりの世界では、デザイナーと組んで商品やパッケージ、ウェブサイトのリニューアルなどが活発に行われています。

うなぎの寝床はデザイン会社ではありませんが、久留米絣のもんぺなども、既存の布やもんぺという媒体を再編集して伝え直している商品です。その他、お店で扱わせてもらっている商品にも、そうした取り組みで生まれたものも多くあります。

しかし、同時にパッケージやデザインだけ変えても販路が広がらなかったりする例も世には多くあります。そうした違いはどこにあるのでしょうか?

うまくいっている事例は、伝えたい本質がはっきりしているものが多いように感じます。どういうパッケージであっても、実際に買ってもらって使ってもらったらちゃんと良さが伝わるモノです。だからデザインによって「伝わりやすさ」が増すことで、成功するのではないでしょうか。

今回ご紹介する、筒井時正玩具花火製造所はまさにそういった作り手のブレない軸とものづくりの確かさがあったからこそ、デザインによって成功した作り手の一つなのです。

国産の線香花火を絶やさぬために。多くの人の思いを背負う。
筒井時正玩具花火製造所の3代目、筒井良太さんは22歳の頃に当時は国内で唯一、国産の線香花火を作っていた、福岡県八女市にあった隈本火工に修行にいきます。

親族でもあったので、そろそろ閉業することを聞いていた筒井さんは、その線香花火作りの技術を引き継ぐ覚悟でした。その3年後、廃業した隈本火工から戻り、実家である筒井花火の家業を引き継ぎながら、線香花火作りを続けてきたのです。

当時、線香花火は海外産の安いものに押され、国産の需要は激減していました。でも国産花火だからこそ表現できるものがある。クオリティーも日本の夏の風物詩としての線香花火の刹那的な美しさも、丁寧に作るからこそ表現できるのです。

その国産の線香花火の質と文化を伝えていくべく、新たな商品シリーズとパッケージを開発します。

和紙で作る東の線香花火と、わらで作る西の線香花火や、八女手すき和紙を草木染めして作るこだわりのシリーズ、駄菓子屋で子供達が一本ずつバラ売りで買える昔ながらの花火シリーズなど、様々な楽しい提案をされているのです。

線香花火の原料は、「松煙」「硫黄」「硝石」の3つ。自然の素材を0.08gで適正に配合することで、あの美しい光が生み出されるのです。火薬なので正確に配合しなければ、少しの誤差でも事故が発生することもある、非常に神経を使う作業なのです。

また、花火製造現場では安全性確保のため、電気を通すことができません。そのため冷房も暖房もつけることが出来ないので、自然の環境下で季節ごとに作れる花火も異なります。

どんなものづくりもそうですが、本当に自然との向き合い方が顕著に現れるものだなと感じます。花火も例外ではありません。

今回のワークショップでは、そんな線香花火の素材のこと、工程のこと、そして筒井花火のこれまでの歩みを、お伺いしながら、ご自分で線香花火をつくることができます。

国産の線香花火と外国製の線香花火の違いなど、こだわりもいろいろとお伺いしながら、線香花火の美しい刹那的な四変化を楽しんでみましょう!

「花火職人の筒井さんに教わる、線香花火の原料と作り方体験」
① 5月26日(土) 13:00-14:00 @旧八女郡役所
② 5月26日(土) 17:00-18:00 @旧八女郡役所
– 内容 花火の素材と工程レクチャー+線香花火作りワークショップ+花火お土産付
– 参加費 3,000円(お土産付) / 募集人数 最大15名
お申込み方法:
① WEBフォーム / https://bit.ly/2qHZfj8
② メール / u-info@unagino-nedoko.net
③ TEL / 0943-24-8021(旧寺崎邸)
企画:株式会社うなぎの寝床

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