本のこと】外からみたブランドイメージと、社内文脈の違いがおもしろい。
【本のこと】外からみたブランドイメージと、社内文脈の違いがおもしろい。
ナイキの創業者フィルナイトさんの本を読みました。もともとアシックス、昔のオニツカタイガーのアメリカ代理店から始まったナイキのフィルさんの自伝的な本です。上場してアパレルの部門を持つまで、靴という分野をつきつめて広めていく、そして資金繰りの仲間との人間模様。とてもスリリングなストーリーで一気に読みました。
ぼくがおもしろいなと思ったのはすごくマニアックかもしれませんが、雇用契約と、資金調達のやり方と、在庫の積み方。何か変化がある度に、仲間と業務契約を結んでいく。なんかアメリカらしいなーと。日本が悪いわけでも、アメリカがいいわけでもないですが、企業文化の違いと、責任の持ち方の違いに面白さを感じました。
そして、在庫の持ち方。だいたい銀行やオニツカに誇張して伝え、それを、実行することで信頼を得続けることをやりますが、ある月には資金難におちいり、社債を持ってる人たちが本社に詰め寄るという場面もあります。
僕らうなぎの寝床ともちろん規模も業態も全然違いますが、上場までぶらさなかったのは、企業理念を貫ける企業体制が取れてるかどうか?ポリシーをまげてまで仕事はしないということ。ここは、やはり考えさせられました。優先事項のつけ方もそう。
僕らは地域文化を担保していく、継続させていくために、何ができるか?を追い続けて実行していく必要があります。そのためにやれることはやる。
そして、僕とハルで立ち上げたアンテナショップは、いま15人とその家族がいる。個人と会社をきりわけて、きちんと組織として、地域に対して貢献できる能力を会社として継続し続けれることが大事だなと思うようになってきました。
まだまだ道半ばですが、いろんな決断を迫られます。僕としてはお客さんとか、社員とか、取引先とかではなく、もちろんそういう肩書きや区分はあるのだけど、みんなと、地域が、文化が今後どうなっていけばいいのか考えて議論して実践していける環境をつくっていけたらいいなと思いました。白水