【雑感にょろり】九州という名の外国。織元さん巡りしながら考える。
【雑感にょろり】九州という名の外国。織元さん巡りしながら考える。
宮田織物さんに念願の訪問。友人を案内。
先月は、鎌倉から友人が来てくれました。テキスタイルや袢天(はんてん)に興味があるということで、友人の結婚式で再会したときに、私が織元さんの話をいろいろしたらしく(ほろ酔いであまり覚えていませんが・・・笑)、何かプロジェクトができれば・・・と、一年越しで八女まで足を運んでくれたのです。
まずは筑後でテキスタイルと袢天を作る宮田織物さんへ。もともとは久留米絣の織元だった宮田織物さんは、戦後の1958年に着物幅の久留米絣生産をやめ、広幅織機へと移行して「綿入れ袢天」の生産を始めた会社です。うなぎの寝床では、宮田織物さんとのコラボのストレッチもんぺ(http://bit.ly/1bLYM5p)や、袢天(http://bit.ly/18BwYhS)も扱っています。
手作業と最新テクノロジーを掛け合わせ、普通のテキスタイル工場だったらめんどくさくてやらないような生地を作っています。その推進役でもあるのが、池田さん(取締役本部長さんです!)。今回も直々にどのような想いで生地を作るのか、技術的なところも思想的なところも語ってくださいました(以前インタビューさせていただいた記事もご覧ください:http://bit.ly/2oPieoU)。
どこでも誰でも最初は外国。境界線を感じるかは自分次第。
最近は境界について色々と考えます。いわゆる「あっち」と「こっち」っていう概念です。今回来てくれた友人も日本とイギリスという二つの世界の間に現在進行形で生きていて、だからこそ感じることがあります。私もカナダやイギリスなど外国にいたこともあります。ある意味、今も「九州」という外国にいる気分でもいます。でも、外国は日常化してしまえば、いつの間にか自分の一部になります。言葉や感覚、ちょっとした振る舞い方を知って覚えれば、根本的にはどこの土地にも人にも境界はないと思っています。
どのようにして出会いを生み、刺激を生み、遠い「あっち」と「こっち」をつなげて、新しいものを生み出すのか、考えていかなければいけないのが自分の役割なのかなと最近感じます。すでに来てくれている人たちや見つけてくれる人たちはいますが、接点がないところにつなげていくには、仕組みが必要な気がしています。暖かくなってきたし、動き始めないと。うなうな。渡邊 ∈(゜◎゜)∋ ウナー