【日々のこと】来年に向けて新作を開発中

12月の1週目が終わりました。年末まであっという間に過ぎそうですね。
さて、店舗での企画展や出張販売の合間に来年の仕込みをしています。先日は久留米絣の機屋さんへ行き、新柄の相談をしてきました。図案の打ち合わせをしたり、一緒に括り屋さんを訪ねたりと着々と前進しています。お披露目は来年春頃かと思いますのでお楽しみに。

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これは関係ないですが、先日お邪魔した坂田織物さんで見つけたカカシ柄の久留米絣です。脱色絣という分類のもので、糸を染めた後に括って、余分な染料を抜いて色のついた部分の柄を浮かび上がらせるという、通常より手間かかる工程を経ています。現在製造しているものではなく以前作ったものなので、今とは染料の種類が異なり、このように綺麗に仕上げるのは難しいだろうと言われていました。好きな柄です。

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括り屋さんの作業場の中にある釜。糸の油抜き・晒しの作業中でした。
こちらでは糸の晒し、整経、括り、解くなどの工程をしています。

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油抜きに使う苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)。コーンフレークみたい。
劇薬なので取扱注意。俺にさわると火傷するぜ!

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糸を油抜きしたばかりの釜の中。排水中。
竹細工でも苛性ソーダを使って油抜きする湿式という方法がある。共通点を発見。

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自動括り機。といっても人の目はもちろん必要。図案のデータをFAXのように線状に読み込みながら、くくる部分の範囲を機械へ伝えている(はず。間違って理解していなければ)。括りや整経などの機械は備後絣の産地だった備後(広島県東部)から、ある時期に久留米へ持ち込まれたものをメンテナンスしながら使っている。

仕入れや新作の開発をしつつ、毎度知らない事を学んでいる日々です。 ハルグチ

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