【雑感にょろり】英語で久留米絣バスツアー!現場に行ったからこそ学べること。

【雑感にょろり】英語で久留米絣バスツアー!現場に行ったからこそ学べること。

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久留米絣を知ってもらうバスツアー企画。通訳してきました!

先週は、福岡在住・滞在中の海外の方々を対象とした「久留米絣バスツアー」に通訳としてお手伝いさせていただきました。20年近くに渡り、福岡のバイリンガル(+数カ国語!)月刊情報誌として、国際的な視点から福岡の地元情報を発信されている、Fukuoka NOW(http://www.fukuoka-now.com)のサーズさんご夫妻の企画イベントで、総勢20名近くの参加者の皆さんとともに充実したツアーになりました。

今回のツアーで伺った工房は、丸亀絣織物さんと森山絣工房さん。同じ「久留米絣」といえども、それぞれ工程が全く違います。丸亀さんのところは、60〜70年前のシャトル織機を使った機械織りで、染めは色とりどりの化学染料(インタビュー記事もあります:http://bit.ly/2faCcby)。対して森山さんのところは、人間国宝の森山虎雄さんの工房で、昔ながらの手括り・手織りで、染色は徳島のタデ科の藍(すくも)を使った藍染めを、途絶えることなく江戸時代末期から続けられています。

日本の伝統工芸と一言で言っても、いろいろな生き残り方があるのだということ、とはいえどんな規模でも「手仕事」が未だに多いということ、意外と若い世代も続けようとしているところが多いことなど、発見してもらうことができたと思います。皆さんからも技術的なことや、工芸の未来のことなど、いろいろな質問が出て、興味深いツアーになりました。

消費型の観光ではない、地域の見え方。暮らしと思想に出会う旅。

ちなみに午後は、うきは市で特産の柿を栽培されている農家さんを訪ねて、みんなで柿狩り。確かに言われてみれば、日本のような柿は欧米圏では見た事がありません・・・。海外に比べると、スーパーに並ぶ日本のフルーツは本当に美味しいけど、本当に高い!ので、どうせ買うならば、実際に産地を訪ねて、体験も兼ねて美味しい果物を収穫し、人とも触れ合えるというのは、素晴らしい企画だと思いました。

現代における「観光」は、「消費して終わり」というようなニュアンスがくっついている気がします。「ふーん」「珍しいものみたねー」「さ、日常へ帰ろう」で、終わってしまうのはもったいないと思います。自分の住んでいる地域の観光であれば、なおさらです。自分とは異なる職業や暮らしをしている人たちに出会い、思想に出会い、そこから何を学べるのか考える。そういう機会をどんどん作っていきたいなーと思います。

なお来週は、久留米絣の織元から、袢天メーカーへと成長した、宮田織物さんの工場見学を行います!25日(金)はわたくし渡邊が案内をさせていただきます(まだ25日は残席有りです)。かなり貴重な機会ですので、なにかインスピレーションが欲しい方、布・服飾に興味ある方、伝統工芸と産業の違いについて考えたい方、単純に何か刺激が欲しい方!、是非ご予約お待ちしています。渡邊

【つくる現場をみてみよう① はんてん】
日程:11月25日(金)/ 26日(土)※26日残席0
時間:13:00-16:00
定員 : 各10名(予約制) 料金1,500円
予約受付 : 0943-22-3699(うなぎの寝床担当 春口・桑原)
メール受付は下記URLの問い合わせフォームより
http://unagino-nedoko.net/event-hanten1/
場所 宮田織物(現地集合・現地解散)
住所 : 833-0003 福岡県筑後市羽犬塚375

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【うなぎの寝床 HP】
九州ちくごのものづくりを伝える
http://unagino-nedoko.net

【うなぎの寝床 通信販売】
全国へ物を届けることができる受け皿
http://shop.unagino-nedoko.net

【MONPE】
久留米絣もんぺのメーカーとして
http://monpe.info

【久留米絣もんぺ通販】
この着心地をぜひ体感して欲しい
http://bit.ly/1bLYM5p
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