にっぽん文化奨励賞を受賞
その意味を考え、今後に活かしたい。
うなぎの寝床はオンラインショップをやっています。カラーミーショップというサービスを使って運営をさせてもらっていて、今回はそのシステムを運営しているGMOペパポという会社が主催した賞に選んで頂きました。カラーミーショップ自体は6万店舗以上の出展があるサービスで、その中から選ばれたことは光栄です。
わざわざ来れない人に対しての受け皿として
この八女という僻地でも商いができるシステムを
まずは、ちょっとなぜオンラインショップをやりはじめたのかを、少し書いておこうと思います。うなぎの寝床があるのは福岡県南部筑後地方の八女市という場所です。アクセスが非常に悪い町です。福岡市内からだと車以外の交通機関は、電車とバスを乗り継いでこないといけません。お店を始める時に、いろんな商いをしている方から「あんなところでお店なんて成り立たないよ。」と言われました。しかし、なんとなくその辺鄙な場所でやるという制約が面白いかなとも思って、あとは、やっぱりITのインフラが整ったからこそ、完全にお店だけではなくて、通信販売なども通せば、なんとか自分達が食べれるくらいの販売はできるんじゃないか?というところが見通しでした。今年の7月で丸々4年の営業を終え、5年目を迎えます。なんとかやれているのでよかったです。
オンラインショップの位置づけは「来れない人に対しての情報の受け皿、この地方の物と接点を持てるための受け皿」だと思っています。どちらかというと、きっかけのようなものですね。もちろん商いですので、きちんと売るというところは大事なところなのですが「売る」だけのサイトにはしたくないというのが、正直なところです。去年の末くらいから、内部の情報発掘の方法などを少しずつ変えていて、もう少し情報の受け皿として強いサイトにしていかなければならないなというのが本音の部分です。もっと作り手のことや、技術のこと、風土のことなどを発信していかなければならないなという危機感はあります。
選んでくださったSOUSOU若林さんの言葉を受けて
会社の哲学はなんなんだろう?
下記、選んでくださった、京都のSOUSOUのプロデューサー若林さんからのコメントです。
日本全国の商品や工芸品を扱うのではなく、九州ちくごのものづくりに特化されているのが良いと思いました。そして、ただモノを売っているだけではなく、地域の文化を伝えようとされているところもいいと思います。こういう会社が成功すれば全国の地方の同業者さんにとっても良い見本となると思いますので、どんどん業績を伸ばして頂きたいと思います。これからもものづくりをされている方々をますます総合的にプロデュースされていくと良いのではないでしょうか。今後うなぎの寝床さんがどのような広がりを見せられるのか楽しみです。
私的な意見を言わせて頂きますと、うなぎの寝床さんらしさみたいなものが今後もっと色濃く出てきてもいいような気がします。それは商品のデザインなのか、セレクト力なのか、会社の哲学なのかはわかりませんが、「あーこれってうなぎの寝床さんらしいねー。」とお客さんに言われる事が大事な気がします。何か会社の代表作や名物のようなものを作ることでもいいと思います。そういうこところも会社の“価値”ですし、それが“強さ”にもなりますし、同業他社との差別化につながるのではないでしょうか。偉そうな事を言ってしまいまして申し訳ありません。
最終的には、様々な九州の魅力を伝える会社になって頂きたいと思います。
会社の哲学かー。と思いました。おそらくそれは多分あるんじゃないかと思うのですが、はっきりと言語化できてないというのが一つと、ニョロニョロとそれを泳がせておくことで、まだ変化はきくんじゃないかという、もう一つの考え方があります。良くも悪くも決めるということは、それに付随しないことは排除していくということでもあるので、そこが恐くて、多分しっかりと言語化したりということをやっていないんだろうなー。と自分なりに考えました。
しかし、もううなぎの寝床もはじめて5年目になろうかとしていて、そろそろしっかりとした定義とか、活動指針のようなものはつくらないといけないな、きちんと提示しなきゃいけないなと感じ始めています。いろいろと考えさせられる会となりました。
選んでくださったSOUSOU若林さん、ペポパの皆さん、本当にありがとうございました。白水
◎カラーミーショップ大賞2016
https://award.shop-pro.jp/2016
【うなぎの寝床 通信販売】
http://shop.unagino-nedoko.net
飲んだあとに、何故か撮影をされました。本当にありがとうございました。