【沖縄レポート2】家族のような壺屋焼の工房、育陶園のカレー。
かつての焼物工房はこんな感じかな?
と想いをはせる、職人集団。
去年の新ニーズ事業(僕らが読んでもらった県の事業)で視察にこられた、壺屋焼の窯元です。30人弱もの人が働く大きな工房です。町中にいきなり現れる焼物街。販売店が軒を連ねていると思いきや、窯元が多く集まる地域で店舗だけかと思ったら「裏で焼いてますよー。」と育陶園の高江洲若菜さんが案内してくれました。壺屋焼の歴史などを説明してくれましたが、僕は一回じゃ覚えきれないので、もう一度ちゃんと勉強して理解しておきます。
それよりも、取り組みと職人さんたちの雰囲気が面白いなと思いました。3階建ての建物には1階が工房、2階は住居件工房、3階は住居と、職住近接というかもう一緒で、2階の間取りは超面白くて、玄関入って、こんにちはー。といってリビングとかキッチンがある奥で黙々とシーサーをつくってる職人さんがいるという「プライベートなんてないさー。」的な(すみません、言いたかっただけです。笑)おおらかさを感じる工房となっていました。
この10年くらいかけて、色々とブランドを整えてきたり、職人さんの待遇を改善していったりと、紆余曲折、大変なこともあったとは聞きましたが(鈴木さんに)、現在の状況はなんだか充実しているように見えました。明るい職人さんが多く、僕らが見ていると、いろいろと技術的なことや、意味合いを教えてくれました。
言葉に言い表せない仕事のあり方
人間的に大事な何かを見たような。
毎週水曜日は職人全員でご飯を食べるらしく、なんと僕らも合わせてご飯をいただくことに。ワイワイと、年齢も様々な方々が一緒に壺屋焼のお皿でご飯を食べる。「同じ釜の飯を食う」といますが、まさしくこれのことなんだなーと思いました。カレーがドーンと置いてあり、チーズやブロッコリーは付け合わせで盛り放題。僕はヨソモノだし、ちょっと遠慮しました。笑
徒弟制度ももう成り立たなくなった今、こういう職人と呼ばれる人達が楽しみながら(多分。笑 おそらくいろいろ大変なこともあるとは思います。)働いているのを見ると、うらやましくなりました。真面目につくることも、売ることも、伝えることも、文化を掘り起こすことも大事だけど、やっぱり楽しくないとダメだよねー。人間と人間の関係性というか人間の暖かさのようなものが見えるような工房でした。仕事とプライベート、子育てやこだわりや、いろんな要素が入り交じる、心地が良い時間でした。言葉にはなかなか言い表すことができないような大事な何かを学んだような気がしています。
ぜひ、沖縄にいったら寄ってみてください!そして、育陶園さんのHPもみてください。
育陶園 : http://www.ikutouen.com
轆轤(ろくろ)の職人さん。
シーサー職人サー(言いたかっただけ)。
目や口が入って、シーサーに息が吹き込まれる。
若菜さんとお母さん!愉快愉快。
様々な技法を駆使する育陶園の焼物。HPみてね。
白水