【福岡八女】農家民泊 大道谷の里 / 加代さんと健介さんの人柄が素晴らしい。

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中島加代さん、中島健介さん夫婦が営む農家民宿。
結局、二人が面白いから案内してしまうんです。

このうなぎの寝床という仕事をはじめて3年が過ぎました。この場所をつくったおかげで本当に多くの方と知り合い、縁が広がっています。東京にも友人ができ、たまに遊びにきてくれたりもします。嬉しいことです。そんな時に一番に紹介している宿はこの、農家民宿大道谷の里です。なんともアットホームというか、適当というか、農家の方独特ののんびりした感じが出ています。

女性が強い、立花町白木地区。
なんだか受け入れてくれる寛容さが嬉しい。

この農家民泊は中島加代さんと健介さんの二人を中心に営まれていて、知り合いの人達が訪ねてきたときは、まず昼間はゆっくりと久留米絣の工房や、様々な作り手を案内して、午後7時くらいに宿につくように設定しています。宿につくと、加代さんが出迎えてくれます(最近は山の開墾と、山の神工房という農産物の商品開発部門が忙しくて、結構外に出たりもしていなかったりもするのですが)。加代さんはとても明るいおばちゃんです。あっはっはっは!!と陽気で明るい笑いを振る舞いながら「今日はどこいってきたとねー!?」といった世間話を少ししながら、食事の準備がされます。

食事は、地域で取れた野菜が中心です。加代さんたちももちろん農家です。みかん、キウイとか、にんにくなどが中心で、梅干や黒にんにくなどの加工品も作ってます。

あ、その前にこの立花町白木という土地のことについて、少し書いておかないといけないかもしれません。この辺は立花町の白木という地区なのですが、県道4号線という道路が一本走っており、その横に川が流れ、両側を山に挟まれています。いわゆる「谷」の地形ですね。僕の個人的な感覚分析によると、八女は星野村、黒木町・矢部村、立花町(国道3号線、辺春方面)、立花町(県道4号線、白木方面)、大きく分けると4つの谷があって、それぞれに人種と性格が違うように見えます。僕も全ての人と話したことがあったり、つき合ったことがある訳ではないのですが、谷による人の性質はあると思います。この白木で出会った人は(かなりコアな人だけど)、陽気で明るい、あっけらかんとした人が多いように思います。そして、女性が強いです。なんか、移住してきた人も、女性が強いです。

その中でも核となっているのが、大内邸の田中真木さん、僕が以前一緒に仕事をしていたプロデューサーのEさんは「魔女だね」と言っていました。悪い意味では全然なく、素晴らしい女性です。この白木から一度も外に出た事がないのに、発言にはものすごく説得力があります。料理がとても素晴らしいです。地域のものを地域で食べるということを、別にコンセプトとかそういうものではなく、ごく単純に当たり前にやっています。

そうだ、なんでこの話しをしようかと思ったかというと、この大道谷の里の中島加代さんの料理は、真木さんに教えてもらったものだということを言いたかったんでした。旧大内邸は、この白木の女性達で切り盛りされていて、団体のお客さんが入ったりしたら、みんながかり出され料理がはじまります。その時のお祭り感と一体感とスピード感といったら、とても見ていて気持ちがよいです。みんなはっはっはー!と笑いながら、雑談しながら、包丁がタタタタター!と動いている。素晴らしいチーム力です。

旦那さん、健介さんの酒トーク(思い出編)とともに、
夜は更けていくでしょう。

ま、この辺は大内邸の紹介の時にするとして、そういう加代さんがつくる料理も素朴で美味しいよ。ということを言いたいのでした。そして、ご飯を食べていると、ガラガラと表の戸があいて、おじちゃんが、ニョンと現れます。「どうもどうもー、どこからですかー?」という社交辞令から入りながら、靴を脱ぎ、食事の席に近づいてきて「じゃ、飲みましょうか。」一升瓶がドンと置かれます。それが、ご主人の中島健介さんです。そこからは、健介さんの学生時代の話しとか、昔の恋愛の話しとか、超面白い身の上話が永遠と続きます。この中身については、泊まってみるといいでしょう。健介さんは道の駅日本一にも輝いた「道の駅たちばな」の社長さんでもあります。大事なところは抑えつつ、あとはおおらかな方です。加代さんは、一滴もお酒が飲めません。素晴らしいコンビです。

たまーに何日も泊まるお客さんを案内するために、加代さんと健介さんに電話したり、会いにいくとホッとします。多分、今まで泊まった人たちもおんなじ印象を受けているんじゃないかなと思います。こちらに来る時は、ぜひ泊まりに行ってみてください。

ま、この僕が書いたのは、全ての日に当てはまる訳じゃないと思うので、それぞれの楽しみ方で、農家民泊をお楽しみください。(うなぎの寝床 白水高広)

◯基本情報
宿名:大道谷の里
住所:福岡県八女市立花町白木4578-1
電話:0943-35-0760
営業時間:予約制
定休日:不定級
宿泊:大人6,000円、子ども4,000円/泊(朝・夜食事付)
チェックアウト:チェックイン15:00/チェックアウト10:00
URL:http://omitidani.exblog.jp
アクセス:九州自動車道「八女IC」より車で約35分

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友人を案内したときの様子。

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一階。ここで食事とかを。

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二階のくつろぎスペース

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くつろぎスペース2。奥の間が寝る部屋。

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農家民泊なので、農業体験の受け入れも行っている。

794知る人ぞ知る。加工品、名物コンビ「カヨとトミー」
トミーさんは、ベンツでにんにく畑に来て、
収穫したものを、ベンツのトランクに積んで帰る強者。
みんな明るくて楽しい。超前のめりコンビ。

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カヨとトミーがつくったニンニク醤油漬。うなぎでも扱ってるよ。

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