【日々のこと】僕の丸太。

僕の丸太

今から製材を待つ樟。
素材は大事に。ガンガンいっちゃだめだ。

「僕の丸太」なんて、たいそうな題名をつけてしまいましたが、これは木のお弁当箱をつくってる関内潔が買った木です。僕の丸太なんかではなく、関内さんの丸太であり、もっといえば、この木を育ててきた林業の人の丸太であり、地球の所有物である丸太でもあります。でも、今回製材まで立ち会わせてもらうという意味で、なんとなく自分の丸太のような気がして僕の丸太なんて題名をつけてしまいました。

この丸太は来月の企画（板から考える）で3月28日の午後に製材します。見学OKなのでぜひ来てください。一度木材の製造現場に立ち会わせて頂いて、僕らはなんとなく木工の品を木製品としかとらえないけれど、それは全部調理されている料理のように、素材がどこでとれて、どういう風に加工されてということはあまり考えず、それがあまりにも日常になりすぎると、よけいそういう意識をしないようになります。

食事に関しては毎日ご飯を食べる前に「いただきます」という儀式を行うことで、食材をつくってくれる人、料理をつくってくれる人へ感謝の意を示すように、物に対してもそういう儀式的なことが必要なんじゃないかと思うくらい、僕らは自然の恩恵を受けています。木の椅子に座る時に「座らせていただきます」と言はいいませんが（冗談です）、何かしらそういう、製造の現場や状況を知る機会をつくることは、小売店の役割だと思いますし、使命だと感じています。

伊藤木材工業での製材の現場は、みんな見たら感じるものがあると思います。こんなでかい木材が板になっていく〜。という。ぜひぜひお越しください。