『場』をつくる。
一つ大きめの企画を終え、頭がごちゃごちゃになったので、もう一度整理の意味も込めての記事です。
お店を営業することや、イベントを企画することは「場」をつくる事だと考えています。いつも何かを催す時「作り手」と「使い手」をつなぐ場として、どちらも何かしら得るものがあるように組んでいるつもりです。大体において「作り手」にとっては、直に物にたいする反応を見る場、「使い手」においては、物と出会う場・物について知る場になるのではないかと思います。
前職のプロデューサーの方が言っていた、いつも思い出す言葉があります。『良い物も、知らないと買えない』・・・ハッとしました。僕は良い物は自然に売れるだろうし、勝手に世の中に広まっていくだろうとそれまで確信していました。しかし、社会人になってから、多くのいい物に出会っていますが、丁寧につくられた良い物に限って知られておらず、その技術や製品は世の中から消えようとしていることも多いです。
このお店をはじめたきっかけも、この筑後地方という場所に良い物がたくさんあるのですが、知られていないと思ったから。そして、それがまとめて見る事・買える事ができる「場」がないという理由からはじめました。
今回のもんぺ博覧会、本当に多くの方にお越し頂いて有り難かったのですが、多すぎて「作り手」にとっても「使い手」にとっても、僕らが意図した「場」となっていたかよくわかりませんでした。もんぺを買って頂いた方には、その着心地を実感してもらえるというのは、確実に収穫としてあると思いますが。なんだか、物産展みたいになってしまって、きちんとお客さんとゆっくり話す機会はありませんでした。来年はその辺ももう少し気をつけながら企画したいと思います。
前職の時に企画した「ちくご進化論」。プロジェクトの全容を伝えるための企画でした。
去年の11月行った関内潔さんのお弁当箱の展示会。この展示会をきっかけに定番の形と仕上げが見えてきました。
桶屋の仕事展。可能性がある用途が見えてきたのと、今後に活かさなければいけない点も見えてきました。
もんぺ博覧会。来年の企画がぼんやりと頭の中を漂いはじめました。
白水