【睡眠コラム_1】こたつにはんてん、なぜ眠くなる?

現在、うなぎの寝床 旧丸林本家(八女)では「はんてん展zzZ」を開催中。
「寝ても覚めても、わた生活」をテーマに、はんてんやお布団を通して筑後地域の「わた」にまつわるものづくりのつくりてや、「わた」の特性を紹介しています。
企画展で特集している筑後のわた屋さん「新川桂株式会社」の代表・新川洋平さんは、なんと睡眠環境・寝具指導士の資格をお持ちで、睡眠のスペシャリスト。今回は、そんな新川さんに睡眠のメカニズムや寝具との関係について、いくつかお話を聞いてみました。
さてさて、今日は「睡眠」について。寒い季節は、わたが詰まった「はんてん」や「お布団」に包まれてぬくぬく。こたつがあったら、なお最高。テレビ見て、みかん食べて、だんだんポカポカしてきたら、なんだか眠たくなってきます。
ぬくぬく、うとうと、zzZ…。
お正月はこんな感じで過ごした方も、きっと多いことでしょう。
あらためて、この「うとうと」の正体は何なのでしょうか。
入眠のカギは「体温」にあり
「寝よう」と思えば思うほど、眠れない夜がある一方で、こたつに入ってぬくぬくしていると、いつの間にか勝手に訪れる睡魔。眠気って、なんでこんなに気まぐれなんだろう?と思っていましたが、新川さんは開口一番「睡眠は心理現象ではなく、生理現象。眠りにもコツがあるんです」と語り始めます。
「眠りを誘発するには、体温がとても重要。わたしたちの体温は1日を通して一定ではありません。脳が活発に働いている日中は高く保たれているものの、睡眠時は内臓や脳など、身体の奥深いところの深部体温を下げることで、休息させるメカニズムを持っています。眠る準備として身体は手足から熱を放出することで、深部体温を下げて休息モードとなり、眠気が訪れるのです」と続けます。
今にも眠りそうな赤ちゃんの手足があたたかいのはそのためで、こたつに入ってポカポカと手足があたたまり、うとうと状態な大人の身体にも、同じことが起こっているのだとか。

つまり、眠りを誘うポイントは、いかに深部体温を下げやすい環境をつくることと、寝具選びで入眠に適した環境を整えることが、すこやかな眠りづくりには欠かせない要素と言えます。
ちなみに、冷え性の方は寝る時も靴下が手放せない方もおられるかもしれませんが、靴下を脱いだ方が、足裏からの放熱がしやすいため、眠気が高まりやすくなるそうです。
寝具選びのコツ
温度だけじゃなく「吸湿性」も大事
人は、寝ている時、コップ1杯~2杯(約200cc~400cc)の汗をかいています。
動いていないのに、なぜそんなに汗をかくのかというと、汗をかくことで、 身体が放熱して、奥深くの深部体温を下げていき、眠る準備をしているためです。なので、放熱を妨げないように熱がこもらず、吸湿性のある素材の寝具で身体のまわりを覆うことで、よりスムーズに眠りに入ることができます。
寝具の原料の「わた」にもさまざまな素材のものがありますが、大きくは天然繊維と化学繊維のいずれかに分けることができます。2つの素材の最も大きな違いは、吸湿性です。
表の公定水分率は温度20℃・湿度65%の環境下で、繊維が自然に吸収する水分量を定めた割合を示しており、繊維内の水分量を比較することができます。
天然繊維の綿やウール、シルク、麻類は蒸れにくく、ポリエステルと綿の吸水性を比べてみるとその差は約20倍。
一方で、化学繊維のポリエステルやアクリルの場合は吸湿性があまり高くないため、蒸れる恐れがあります。
※つまり、天然繊維は吸水性が高く、快適な眠りをつくる環境に適した素材といえます。
※合成繊維の中にも、一部天然繊維を超える吸湿性能を持った機能性繊維も存在します。
新川桂株式会社は、1966年の創業時からコットン原料にこだわり、木綿綿を作っている原綿問屋です。
アメリカ、オーストラリア、メキシコ、インド、エジプトなど、世界各国の綿の産地から原料を取り寄せています。産地により異なる品種や繊維の長さや、柔らかさを持つため、それぞれをブレンドして、寝具に適した綿を作られています。
わたの原料も、お布団も作ることができる工場ならではの、天然繊維わたのお布団。会場では、新川さんのお布団体験コーナーを設置中!
ふかふかな寝心地を、ごろ~り寝転がって、ぜひ体感してみてください。











