【つくりて訪問記】 tamaki niime・東播染工 ~2025秋~

このコラムは「【八女 / 博多】 tamaki niime 特集 2025秋」に関連した記事です。

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今回のPOPUPを開催するにあたり、兵庫県西脇市のtamaki niimeに訪問しました。

これまでうなぎの寝床では、「てんてん」というイベントを通じて、tamaki niimeのスタッフの皆さまにうなぎの寝床の店舗にお越し頂いて、一緒に接客をしながらtamaki niimeについて教えてもらってきましたが、今回のPOPUPはうなぎの寝床のスタッフが現地で直接、作品を選ぶという初めての機会となりました。

とても緊張しながら訪問したtamaki niime shop&lab。ですが、扉を開けた瞬間、笑顔で出迎えてくれるスタッフの皆さんの様子に、まるで実家に帰ってきたかのような気持ちになりました。それもそのはず。tamaki niimeにいる人間も動物も皆、家族のように過ごしているのです(なんと動物たちには名前がついているだけでなく、お世話をするスタッフ一人ひとりと養子縁組を組んで、愛着を持って育てているそうですよ)。

ゆっくり織って、ゆっくり編んで、生み出される作品

lab見学では、染工程や織生地も編生地、裁断、縫製など様々な工程を見せて頂きました。織機も編機もゆっくり動いていて、これがtamaki niime作品のゆったり気持ちのいい着心地になっているんだと、腑に落ちました。

そんな素敵な空間で生み出されているtamaki niimeの作品たち。ここで選ばせて頂いた作品たちが、「旧寺崎邸」と「ららぽーと福岡店」に並んでいます。各店舗で扱っている作品も異なりますので、ぜひ楽しんで回遊されてみてください!

新たな取り組み「新雌邸」

また、tamaki niimeが新たに取り組んでいる「新雌邸」も拝見させて頂きました。明治時代に建てられた邸宅を受け継ぎ、tamaki niimeらしく、文化のある暮らしの提案をされている場所でした。月に数回、イベントの際に開邸されているそうです。tamaki niime shop&labに行く際は、新雌邸の開邸日に合わせて行くのがお勧めです。

新雌邸について詳しくはコチラ

同じ産地、それぞれのものづくり

今回の訪問では、tamaki niimeだけではなく、同じ西脇市にある東播染工も見学させてもらいました。

兵庫県西脇市は「播州織」の産地であり、シャツ生地など多くの先染め織物を生産しています。UNA PRODUCTSでは「HAORI 綾織」や「think futu シャツ」などの生地を東播染工で生産して頂いています。自社内で染色・織り・加工(サイジングは一部外部へ委託)を一貫して行っている東播染工は、敷地面積も機械の台数もとても大規模で、我々が訪問した際もたくさんの生地を作っていました。

普段、久留米絣の織元と共にMONPEを作っている私たちからすると、こんなに大量の生地を日々作っているなんてスゴイ!と思いますが、それでも国内で流通している日本製の衣料品のシェア率は1.5%*と言われており、憂いも感じます。

同じ産地でも他社多様のものづくりを拝見し、うなぎの寝床が地域文化商社として、知って、伝えて、循環をしていくことを続ける意味を、また一つ感じる訪問となりました。

ららぽーと福岡店 原田

*参照:経済産業省「繊維産業の現状と政策について」

旧寺崎邸とららぽーと福岡店にて開催中!

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