【行楽シーズンにも使える!】重箱と、弁当箱と
三寒四温。温かくなったかと思えば、急に寒さがやってくるこの季節。
そんな寒暖差を繰り返して、一日一日、一歩一歩、あたたかな春の日が近づくのを感じます。
お正月はついこの前と思っていたのに、もうすぐ桜や春の草花が顔をのぞかせる季節が始まります。
「お弁当をもって外に出たい!、行楽に出かけたい!」という願望も湧き上がってくる頃かもしれません。
これからのシーズンに使える重箱や弁当箱、ずらりと揃っています!
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【重箱】
・三段重5.5寸 溜内朱 川連漆器 寿次郎
【弁当箱】
・楕円弁当箱 博多曲物 玉樹
・木のお弁当箱 関内潔
・角長ランチボックス アイザワ
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お花見に、運動会、ピクニックだって使える重箱
重箱の用途は「お正月のおせち料理」だけには留まりません。ハレの日に使われるという意味では、ひな祭り、端午の節句など年中行事やお祭りなどの慶事での出番もあれば、お盆や弔事の集まりなど、実は多岐にわたり出番があります。
最近では、運動会やお花見など行楽に使うシーンが多くみられるでしょうか。
1段ずつにバラして、松花堂弁当風に盛り付けてみると、自宅でのおもてなし料理や、いつもの食卓に少し彩を添える演出にも使えます。
諸説あるようですが、室町時代の頃に重箱は登場し宴席でのご馳走を盛る器でした。庶民の生活に浸透し始めたのは江戸時代~明治時代の頃で、その後「おせち料理」を入れて使う現在のような形式になりました。近・現代になってくると、バリエーションも増えてきて、お彼岸におはぎ、お花見にちらし寿司、運動会にお稲荷さんなどが入っている様子を目にされた方もいるのではないでしょうか?
重箱が広く使われていたという意味では、「重箱」に関する慣用句やことわざが多々存在することからもわかります。
「重箱の隅を楊枝でほじくる」「連木(れんぎ)で重箱洗う」「重箱の隅は杓子で払え」「重箱に煮染め(にしめ)」「重箱に鍋蓋(なべぶた)」「重箱で味噌(みそ)を磨(す)る」「理詰めより重詰め」などなど。誰にでも「重箱」が想像つきやすい物であるからこそ、そんな言葉たちが生まれたのかもしれません。
個人のライフスタイルと好みで選べる弁当箱
新学期、新生活のスタート。学校や職場に持っていく弁当箱はこれから毎日お世話になるものです。それぞれのライフスタイルや好みに応じて、素材の違い(木、ステンレスなど)で比べてみたり。食事の量に応じて、小さいサイズ、中くらい、大きなサイズなど、自分好みで選びたいものです。
日本固有のお弁当文化は、今やワールドワイドに広がっています。
海外、特にヨーロッパでは「BENTO」が大人気、一大ブームになっていると言っても過言ではありません。
実際フランス・パリには、日本のお弁当屋さんが登場し人気を博していたり、オンラインショップで展開される日本の弁当箱専門店まで登場していることからもその人気ぶりがうかがえます。
彩りよく美しく詰められた見栄えだけではなく、バランスの取れた食事内容のヘルシーさにも着目されているようです。
その弁当箱。1600年代の安土桃山時代から使われていたそう。それまでも狩りや農業、漁業に勤しむ人々に弁当の習慣はあったようですが、箱ではなく袋におにぎりなどを入れて携帯していたとか。江戸時代に入ると「幕の内弁当」が登場したことから、芝居を楽しむとき、外に出かけて花見を楽しむときに、弁当箱が使われ暮らしに浸透していきました。現代においても、「ケータリング」や「キャラ弁」など、その時代を表すような弁当が登場し、さらにその在り方は変革しながらも、私たちの暮らしに欠かせないものとなっていっているようです。
参考:
Plenus米食研究所
江戸食文化紀行 -江戸の美味探訪- NO.153花見の重箱(歌舞伎座)
imidas 会話で使えることわざ辞典
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ことわざ慣用句の百科事典
重箱料理/撮影協力:
田舎料理たかっぽ(和風バージョン)
テイクアウト専門店おなかすいた(洋風バージョン)
※いずれも八女市黒木町の料理店です