みのや扇舗
京都の「みのや扇舗」は1894年創業。120年以上にわたって主に茶道用扇子の製造・卸業を営んでいます。日本発祥の扇子は平安時代に京都で製造が始まり、能、舞踊、茶などの用途に応じ、様々な京扇子が生まれてきました。竹と紙で出来ている扇子作りは分業化されており、「骨屋」「紙屋」「絵屋」「箔屋」「折屋」「付屋」と87回職人の手を通ると言われています。みのや扇舗はその工程の、扇子の骨と紙を繋げ、仕上げる「付屋」の役割を担っています。みのや扇舗が主に製造する茶道用扇子の需要は、年始めの初釜の時に師匠から弟子に扇子を配るしきたりがあり、冬がピークとなります。そのため夏前後は比較的余裕があります。そこで、2017年に夏用の扇子の自社ブランドである「/fan/fun(ファンファン)」を立ち上げます。より幅広い世代にも扇子を使ってもらえるよう、長年培ってきた技術が支える品質で、新しいことにも挑戦しています。