【つくり手紹介】唐津の土味を生かした作陶。自然と土と、一日一日を大切に生きる。
【つくり手紹介】陶ぼう空 府川和泉さん
photo by Koichiro Fujimoto
佐賀県唐津市七山で作陶をする府川和泉さんは1963年富山県生まれ。女子美術短期大学絵画教室で油絵を学びました。唐津焼に魅せられ、会社勤めを経たのち26歳で唐津市鎮西町の陶芸家藤ノ木土平氏に師事、3年間修行の後独立し「陶ぼう空」を開きました。唐津焼の世界では少ない女性陶芸家です。薪で焚く登り窯で年に2回火を入れています。
唐津の土味を生かした作陶。自然と土と、一日一日を大切に生きる。
唐津焼とは佐賀県東部、長崎県北部で焼造される陶器の総称で、茶碗は古くから「一楽二萩三唐津」と称される名高いものですが、府川さんの作品は比較的日常に取り入れやすいものが多く、唐津焼の技法の中でも絵唐津、三島、朝鮮唐津、斑を中心に焼締め、粉引唐津なども焼いています。「自分を表現するのではなく土が気持ちよく感じてくれる器を作りたい。草木が地に根をおろし太陽の光を浴び生きていく。自然を見つめ土と一日一日を大切に生きていきたい」と話す府川さんは、唐津の土味を生かした作陶に励んでいます。
photo by Koichiro Fujimoto
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朝鮮唐津のそばちょこ
朝鮮唐津とは唐津焼の技法の一つで、主に黒釉(こくゆう)と海鼠釉(なまこぐすり)とを掛け分けて作られています。2種類の釉薬が混ざり合うことでうつわひとつひとつに表情が生まれます。手にすっぽり収まるサイズでお茶や酒などをいただくのにちょうど良い大きさです。オンラインショップで購入できます。
ーつくりて情報ー
陶ぼう空 府川和泉(佐賀県唐津市七山)
通販:https://shop.unagino-nedoko.net/?mode=grp&gid=2021551&sort=p