坂本デニム
備後絣の藍染の技術を原点に持つ、デニム糸の染色工場です。国内唯一のインディゴ染色専用工場を持ち、1892年の創業以来、国内外数多のブランドの染色を担っています。戦後、ジーンズの大流行で国産化を目指す中、1967年に世界で初めて糸の芯を残して染める「芯白」染色を実現した「シート式連続染色機」を開発。上質な糸を大量かつ安価に生産できるようになり、国産デニムの発展に貢献しました。現在は独自開発したロープ染色機によって、バラエティ豊かな色出しを強みとしています。2008年のリーマンショックでの石油価格高騰を機に、環境に配慮した生産コスト削減に取り組み始め、世界初の「エコ染色」技術を開発。糸の洗浄時にお湯ではなく、洗浄力の高い電解水を使うことで、重油コストやCO2排出量、薬剤使用も大幅に削減した染色方法を確立しました。各地から視察が訪れ、環境に優しい染色工場のモデルケースとしても注目されています。










